暑い日々がようやく落ち着いてきた10月。

令和6年度文化庁学校巡回公演事業、秋のスタートは山口県の宇部フロンティア大学付属中学校から。

中学一年生から三年生まで、謡や仕舞の体験を中心に能のワークショップを行いました。


嘉祥閣の巡回公演、ワークショップの前にまず皆さんに校歌を歌って頂いてます。

本公演の際に生徒さんが歌う校歌に合わせてお囃子方演奏するのですが、その予習のため一度聞かせて頂いてます。


校歌を歌って体もほぐれた所でワークショップ開始です。



まず最初は簡単に“能”の説明を。
大きく五種類に分かれている能の曲目について、写真を使って解説します。




続いて能装束の説明。
学校の先生をモデルに、本物の能面・能装束を着て頂きます。


↑は面(オモテ)をいただいている様子。
能楽師は能面をとても大事に扱っています。その一例がこの作法です。
能面に対して一礼しています。



完成形は↑こちらです


次に謡のお稽古。
本公演で鑑賞して頂く『船弁慶』の一節を全員で謡います。
本公演でも改めて謡って頂きます。



休憩を挟んで、続いては能面の説明。



生徒さんの希望者数名には能面体験もして頂きます。




最後に仕舞のお稽古。
体験用の紙の扇を持ってもらい、先ほど謡った『船弁慶』の一節と同じ所を全員で舞います。


↑こちらは模範演技。


↑全員でお稽古している様子。

本公演では代表者にお稽古した仕舞を舞台上で舞って頂きます。


そして仕舞のお稽古をしている裏では…
代表者1名に本公演の『船弁慶』義経のお稽古を行ってます。
事前にお送りした動画で予習学習(声出し&動きの確認)を行って頂き、ワークショップのこの日にマンツーマンでお稽古します。
本公演では装束を着て、プロの能楽師と一緒に舞台に立ちます。

お稽古の後に質疑応答をしてワークショップは終了。



10月9日(水)の本公演で再びお会い出来ることを楽しみにしております。
どうぞよろしくお願い致します。