山口県から島根県へ移動し、本日は大田市立長久小学校での本公演です。



学校に到着して最初の仕事は舞台設営。

出演者全員で学校のステージを能舞台に変えていきます。


設営終了後は簡単なリハーサルを。

生徒さん全員が体育館に入ってくるまでの短い時間ですが、義経役の生徒さん、また仕舞発表の代表生徒さんたちとで最終確認を行います。


リハーサルが済んだあたりで、生徒さんたちが入場。

全員が揃ったところで本公演の始まりです。




最初は狂言『柿山伏』を鑑賞して頂きます。





狂言は観ているとつい笑ってしまう演劇です。
今回も生徒さんの笑い声が体育館に響いてました。


狂言を観て頂いた後は、今度は能の音楽に触れて頂きます。
囃子方に登場して頂き、まずは『獅子』の演奏です。


続いて生徒さん全員で歌って頂く校歌に合わせて囃子方が演奏します。


実は能や多くの学校の校歌は“七五調で出来ている、という”共通点があり、これによって演奏することが出来ています。

ここまで演奏続きでしたが、ここでそれぞれの楽器の特徴について簡単に説明を。



そして前半の最後は生徒さん全員で小鼓の体験。
エアーながら小鼓の構え方、打ち方、かけ声のかけ方をしっかりお稽古します。


お稽古の内容は『三番三』の一部分。
一通りお稽古した後は狂言方にも加わって頂き、皆さんの演奏に合わせて『三番三』を舞います。




休憩を挟んで後半最初は生徒さん全員による謡と代表者による仕舞発表。



大きな声で謡えて、上手に舞えました。

最後に能『船弁慶』を観て頂きます。

前半、静御前の舞。




後半、平知盛との戦い。




義経役の子も一生懸命頑張ってくれました。
無事に終わって何よりです。

これにて本公演のプログラムは全て終了。

これをきっかけに、能楽やその他日本で古くから親しまれている音楽や芸能に興味を持ってもらえたらと思いますし、「また能を観てみたい」と思ってもらえてたら嬉しく思います。


長久小学校の皆さん、ありがとうございました。



そして長久小学校をもって能楽堂嘉祥閣の令和6年度文化庁学校巡回公演事業は全て終了致しました。

本年伺わせて頂きました


瀬戸内市立邑久中学校

宇部フロンティア大学付属中学校

下関市立安岡小学校

大田市立長久小学校


の皆さまに改めて御礼申し上げます。

ありがとうございました。