ボーイングB747SPで成田-テヘランを運航するイラン航空。
クラシックジャンボかつSP型で日本へ乗り入れる唯一の会社となりました。
最近は国際的なイラン制裁の影響で世界各国で給油拒否されているようです。
同社のビジネスクラスである「ホマクラス」ではカスピ海で獲れたキャビアも
振る舞われ、ファーストクラス並みのサービスが受けられます。
今日は家の片づけをしていて発掘された珍品の話題。
(上)イラン航空機内で配布されるアメニティグッズの靴下タイプのスリッパ
同社のジャンボ機の中には礼拝用のスペースが設けられています。
機内でお祈りに出向くにも重宝しそうなスリッパですね。
イラン航空の女性客室乗務員のユニフォームは紺色のチャドル。顔をすっぽり
覆っています。成田線には日本人CAも乗務。
男性乗務員はノーネクタイ。ネクタイは西欧化の象徴なので禁止なのだとか。
イスラム教の戒律が厳しいので乗客の日本人女性もテヘラン到着前にはチャドルで
全身を覆うことが義務づけられています。肌を露出した女性の写真(たとえば腕や
足ですらNG)の掲載された雑誌やDVDは税関の検閲で没収または黒塗りに
されるので注意。
かつてイランで放映された日本の時代劇「おしん」も検閲を経て黒塗り修正だらけでした。
「おかげで想像力がたくましくなる」とはイラン人の弁。
すでに私が搭乗してから10年が経過しています。
イラン航空の保有機は最近A320が導入されたこと以外、当時とほとんど変わっていません。
ただ、現地イランはアフマディーネジャード大統領の政権以降、何だかおかしな方向に
変化している気がします。