イラン航空成田線 一時運休 | 世界の食卓  グルメ探求の旅

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エアラインスタッフの食べ歩き日記

イラン・イラク戦争の戦火の中でも東京線を運航し続けた歴史あるイラン航空が

10月26日のウインタースケジュールから成田線を運休*することになりました。


*追記: 一部運航する便もあるようです。


燃油高と世界的不況も関係あるでしょうが、最大の原因は成田線に使われている

B747SPの老朽化と言われています。


対イラン経済制裁でアメリカ製のスペアパーツの購入が難しく、イラン革命前に

購入したアメリカ・ボーイング製社の飛行機の整備維持が困難になってきたようです。

そんな理由から、747SPを使用するイラン航空の極東路線(北京、ソウル、

クアラルンプール)は一斉に一時運休となるようです。


成田の場合、スロットに関するULルール(80%ルール)があるため、一度運休して

権益を手放すと、復活するのは極めて困難となります。


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成田には月曜日・木曜日の週二便運航しています。同じくイスラム色の濃い

パキスタン航空の運航日と重なる月曜日は、第二ターミナルにパキスタンの民族衣装

シャルワールカミーズを着た男性と、イラン女性の黒いチャドル(ベール)が

あちらこちらで見られ、一種独特の雰囲気に包まれます。


ir2 PK  A310
(左)成田にて。 イラン航空 テヘランからの到着時間ですが、定刻の12時00分を

過ぎてもまだ到着していません。よく見ると、備考に赤い字で未定と書かれています(汗)

このように、いつも遅れているような印象があります。


(右)同じくイスラム色の濃いパキスタン航空  成田にて




イラン航空、私はもう10年近くも乗ってません。

真っ黒なベールの制服に包まれたフライトアテンダントがとっても印象的な

航空会社です。(現在はマイナーチェンジして紺色のベール)

IR B707 THR IR B707 THR-KHI

1998年の時点で革命前に買ったアメリカ初のジェット旅客機ボーイングB707

まだ使い続けてました。


(左)B707 テヘラン・メヘラバード空港 98年撮影
(右)B707機内より。 テヘラン→カラチ  ザへダン付近上空



Iran Air Tours Tu-154 IR B727 THR

革命後は経済制裁でアメリカ製航空機が買えず、90年代から旧ソ連製の飛行機を

多数購入しています。


(左)子会社イランエアツアーズのツポレフTu-154

   ロシアCIS諸国以外で使われる旧ソ連機は(スペアパーツの問題もあり)信頼性が

   低く、会社の規模の割に事故が多発して問題となっています。

   エンジンの排気で尾翼の汚れが目立ちます。

   (テヘラン 98年)


(右)革命前に購入した今や骨董品級のボーイングB727 まだまだ現役!

    (テヘラン・メヘラバード国際空港 98年撮影)