日本一有名な大衆食堂と 絶大なる人気を博した「銀シャリ屋 ゲコ亭」
1963年...のちに〈飯炊き仙人〉と称された村嶋孟氏が堺市新在家町に創業。
村嶋さんが 三升炊きの羽釜と 水 とその時期の一番美味しい米にこだわり
毎日400~500人分炊いていたお米は 甘味があって美味しいと評判になり
大手炊飯器メーカーのテレビCMにも出演するほどに。
2013年に諸般の事情により大手飲食チェーン フジオ F Sに事業譲渡し
自らも厨房で米炊きを続けてきたが・・・
2016年5月に 中国政府に招かれて 炊飯器ブームが起こった中国に渡り
3年間 中国米の炊き方を 研究・技術指導を行った。
2019年には「ニューズウィーク日本版」に掲載された
世界が尊敬する日本人100 に イチローや羽生弓弦と共に名を連ねた
世界的にも有名なスゴイ方なんですよ
そんな銀シャリ屋ゲコ亭ですが...紆余曲折の結果フジオ F S とは
袂を分かち、60年間続けた寺地町の店舗は閉店を余儀なくされ、
現在 同名のお店は心斎橋や伊丹空港には存在してますが、
それらは商標権を有するフジオ F S 経営のお店であり
村嶋さんのお店とは似て非なるお店です。。。。
前置きはえらい長くなってしまいましたが
今年1月...元祖ゲコ亭 村嶋氏の 想いや熱意...
そしてなにより 美味しい飯炊きの極意を受け継いだ
元ゲコ亭の従業員さんが集結して 同じ堺であのお店を再現
銀 シ ャ リ e n
旧ゲコ亭からは チンチン電車で2駅分...チャリでも数分の元 日本料理店の店舗。。。
このお店の開店を耳にして 狂喜乱舞した人は少なくないと思う
実はお店に伺ったのはラストオーダーを過ぎた14:10頃
でも「大丈夫ですよ!おかずはこれだけしかありませんけど・・・」と
逆に申し訳なさそうに迎えてくれたのは 現店主の小川さん♪
飯炊き仙人の元で9年間修業した まさに後継者と呼ぶに相応しい方。
う~ん...確かにおかずはかなり少なくなってるし...
おでん鍋の中は空っぽ,冷蔵ケースの刺身は完売。。。
でもそんなの全然問題なし・・・
ここの主役は絶対的に銀シャリですからっ(*^▽^*)
ゲコ亭でもお馴染みのアルミ製のトレイを受け取り、おかずを吟味して乗せていきます~
ゲコ亭での楽しみは 食べる事だけじゃなく 選ぶ楽しみもありましたよね!!
自家製の糠漬けがなんとも美味しい
焼き魚も煮魚も...今日は売り切れてたけど鮪の刺身が旨い店
この鮭は塩辛くも無く 身がフワッフワで美味しかったなぁー♫
この玉子焼も 昔懐かしゲコ亭まんまで素晴らしい一品
「きょうはもう最後ですから良かったら召し上がって下さい!」
と気前よくサービスして下さったポテトサラダ~♪
しじみがたっぷり入ったみそ汁の旨さも...変わらんなぁー
でもでも・・・主役はなんと言っても この銀シャリ
ふっくら&つやつやで 甘味を感じる極上のご飯です(*^o^*)
メニューは簡潔明瞭...極めてザックリと・・・こんな感じです 。。。
一品一品は安いけど 何だかんだとトレイに乗っけたら...すぐに1000円は超えてしまいます
帰りには「良かったらお家で召し上がって下さい♪」
鮭が入った銀シャリおむすびを袋に入れて下さいました
これが 事業継承した大手飲食チェーンには真似が出来っこない
飯炊き仙人の お客さんに対する想いなんですよね
回 想
風情を感じる 約10年前に訪問時の「銀シャリ屋 ゲコ亭」。。。
手作りのおかずがズラーリ並んでてワクワクさせられました。。。
コンロを三台並べて ひたすら玉子を焼き続けてるオバチャンが
ダントツ一番忙しそうでした。。。
厨房の奥で ずーっと銀シャリの担当をされていた飯炊き仙人。。。
一見 取っつきにくそうだけど 手が空いた時には最高級の笑顔で
優しく話しかけてくれる 素敵な親父さんでした。
しかし...毎日ウォーキングもされて あんなにめっちゃ元気だったのに
今年一月 肺炎をこじらせて亡くなられたそうです。。。享年 92才。
改めて 飯炊き仙人 村嶋さん 安らかにお眠り下さい.....合掌
銀 シ ャ リ e n
住所:堺市堺区戎之町東3-1-9 オクムラビル1F
電話:080-9755-0477
営業時間:8;00-14:00頃
定休日:火曜日
近隣CPを御利用下さい