お盆です
台風の接近でムシムシですね
今日のタイトルの結節性痒疹、デュピクセント注射ですが、初めて聞くという方も多いと思います
まず結節性痒疹(けっせつせいようしん)ですが、
どんな病気かというと、
主に手足や腰、背中などにできるかゆいボツボツで、それが固くしこりのようになってしまったものを言います。
きっかけはなんでもないような湿疹だったり虫刺されだったりなのですが、かゆくて掻いているうちにしこりを作ってしまい治りにくくなってしまいます。
治療としてはステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬内服が用いられることが多いですが、それでもなかなか治らないという方もいらっしゃいます。
痒疹という字の通り、とにかく痒くて我慢ができず、それがまた症状を悪化させていく、という悪循環に入ってしまいます。
一方のデュピクセントですが、元々はアトピー性皮膚炎に対する注射薬として開発されました。その後気管支喘息、慢性副鼻腔炎にも使われるようになり、今回新たに結節性痒疹にも使うことが出来るようになりました。
注意点としては、デュピクセントは誰でも使える薬というわけではなく、条件を満たした重症の方が使うことができるということと、お値段(薬価)が高いということ。
1本当たり約60,000円ですが、これを初回は2本、それ以降は2週間毎に1本ずつ注射していきます。
3割負担の方で、初回は約40,000円、2回目以降は約20,000円で、別途診察料等がかかります。
それでも発売当時のお値段よりは約10,000円も安くなったんですよね…困っている人がお値段で諦めることなく使えるように、ということだと思います
アトピー性皮膚炎ではよく効く薬、という印象があり、結節性痒疹での効果もとても楽しみにしています。
痒疹についての市民講座が9月9日(土)に開催されます。
当院エレベーターホールに貼ってあるポスターの
QRコードから申込できますので、
ご興味ある方は是非ご参加下さいませ