“なぜ形成外科医がダメなのか”

 

ちょっと議論を呼ぶタイトル、お許しください

 

このブログの読者のメインターゲットは患者さんと眼科医ですが、読者には、形成外科医もいますので、反感を持つ方もいらっしゃるであろうことは百も承知です

 

その上で、もう書かざるを得ない状態になってしまいましたので、今回はこのテーマで書かせていただきます

 

各科の医師と言えど、所属する医師は個人個人で違います

 

僕の医師人生の中で、素晴らしい腕を持っている形成外科医と言えば

 

聖隷浜松の師匠である、嘉鳥信忠先生

 

嘉鳥門下生同門である、小久保健一先生

 

リゾナスクリニックでご活躍の、山口憲昭先生

 

この3名は非常に優れた技術をお持ちのスーパードクターだと思います

 

しかし、他の形成外科医の方々について、実際の手術を存じ上げませんのでわかりませんが

 

いままでに4人のスーパードクターではない形成外科医を受け入れてきて、その全員がクビかそれに近い状態で辞めていきました

 

以下の4名です

 

W林奈緒

S谷健

S藤千穂

M原沙和

 

知り合いの方がいましたら、けっして飛びぬけたボンクラが集まっているわけではないと思えると思います(まあ評価は人それぞれでしょうが、、)

 

この4名のうち1人としてオキュロの技術基準(それでも60点の及第点でしかない)を超えられた医師が居なかったのです

 

眼科医は50人ほど受け入れてきて、数えたら8人ですから、これはもう有意差が出るレベルです

 

だめだった医師

 

眼科医  8名/50名

形成外科医 4名/4名  p=いくつでしょうか?

 

 

そんな経験から、一般的な形成外科医の問題点に気付きましたのでここでお話したいと思います

 

まず前提として以前にも書きましたがそれぞれの組織でモノサシが異なります

 

その上で眼科のモノサシと形成外科医のモノサシが非常に大きく異なると言うことに気づきました

先述のとおり形成外科医は4人受け入れてきましたが眼科医は通算で50名を超える医師を受け入れてきました

 

眼科医業界と形成外科医業界で大きく異なることがあります

 

それは術式の種類の数の違い、症例数の違いだと思います

 

眼科医は白内障をメインにして硝子体や人によっては緑内障を行い、ほとんどの先生方は斜視や眼瞼は扱いません

 

つまり眼科医1人が行う手術の種類というのは限られているのですね

 

かつ1件の眼科で1日で100人くらいの患者さん来ますから、母数がたくさんある

 

その中には眼形成疾患もあるので、つまり症例数が非常に多いという特徴があるのです

 

 

一方で形成外科医は頭のてっぺんのイボ取りから足のつま先の巻き爪の手術まで行うので手術の術式が無数にあるのです

 

その結果何が起こるかというと、、、、

 

眼科医にとって白内障は、症例数が多くてすべての眼科医が行う基本手技です

 

基本中の基本であり、ここを避けて成長する眼科医は居ないとも言えるでしょう

 

眼科には術式が少なくそれでいて症例数が多いので一つの種類の手術について数をこなしていかないと一人前だとは言われないです

 

例えば白内障で「私は白内障ができます」と人に言えるようになるためには100例でも論外です

 

研修医でさえ100例ぐらいは経験するものなので100例で得意満面に人に自慢することはできないです

 

だいたいの基準としては1,000件くらい行うと「私は白内障ができます」と言うことができます

 

最初に30分くらいかけて1例やっていたのが、1,000例やると5分以内に終わるようになる

 

それが眼科医の世界です

 

 

一方で形成外科医の世界は術式が無数にありそれぞれの手術の症例が少ないので一つ一つの手術を数多く経験することができません

 

よって形成外科医の世界では3例手術を経験すれば「私はこの手術はできます」といっていいような世界です

 

眼科の世界では、ひとつの術式について、非常に多くの数の手術を行わなければいけないので、一つ一つの細かい手技がどんどん洗練されていくのです

 

たとえば切開創についても0.1mm単位で、場合によっては0.01mm単位で(専門ではないので詳しくありませんが)小さくしそれを計測して術後の視力にどんな影響があるのか、ないのかということを明らかにしています

 

これは同じような症例を同じような手術をたくさん行うためにできることなのです

 

眼科の世界では0.1mm単位で物事を変えていく

 

でその結果を計測しどちらが正しいのかということをやるのが当然の世界なのです

 

ですから一つ一つの主義についてもうすごく大きなこだわりを持って手術にあたります

 

一方で形成外科医は3例程行えば手術ができると言ってしまって良い世界なので、もちろんその0.1mm単位での精緻な違いというのを必要とされることはないというか、要求されるレベルではないのです

 

手術時間も問われることはないのです

 

無数にある手術同士を、手術時間で比較することは出来ないですから、手術時間で良しあしを測れない

 

 

以前のブログでも書きましたが技術への解像度が低ければ回転寿司の職人と銀座のカウンター寿司の職人の違いはわからないと思います

 

細かいところを突き詰めなければ技術レベルの向上を図ることはできないのです

 

今までに当院でトレーニングを受けた形成外科医4名は全員うちの基準にあった手術ができませんでした

 

それは前のブログで言ったようなのび太ドクターとも共通することなのですが細かい技術を突き詰めることができず考えが及ばないため回転寿司の職人ぐらいの寿司しか作れないという結果になるのです

 

顔写真すら、みんなと同じものが撮れないなんて、うそでしょ?と思うと思いますが、本当の話なのですよ

 

それくらいの解像度しかない

 

前段で話した通り、形成外科医にも細かいことが突き詰めているスーパードクターが居るのは知っていますが、業界全体として細かいことを必要とされていないということが、一般の形成外科医の技術レベルを低いものに留めている大きな要因であると思います

 

これが、僕が思う形成外科医がダメな理由、そして眼科医じゃないと眼形成手術が出来ない理由です

 

 

そのうち上記4名について思うことについて書きたいと思います

 

 

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2023年 手術実績 11,491件 (2022年1-12月)

うち眼瞼下垂手術 6,241件

 

 

現 涙道涙液学会 理事

元 群馬大学 非常勤講師(2014-20)

元 帝京大学 非常勤講師(2017-19)

元 アジア太平洋眼形成学会 理事(2010-18)

 

 

 

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