顔面神経麻痺は文字通り顔面神経が麻痺を起こします。

 

顔面神経は顔面の筋肉の運動神経であり

これが麻痺すると顔面の運動ができなくなります。

 

顔面の筋肉は眼を閉じたり

口を開いたり閉じたりといったように表情に関係していますので

顔面神経麻痺になるとこれらの表情が出来なくなります。

 

通常筋肉は、リラックスした状態でもある程度の緊張が保たれ、

これは正常な神経と筋が接続されているときに起こる状態で筋緊張と言われるものです。

人間が姿勢制御できるのは四肢や体幹の筋肉が筋緊張の状態を保っているからで

これによりボディバランスを保っているのです。

 

神経麻痺では、この筋緊張が無くなります。

顔面神経麻痺では顔面の筋肉の脱力が起こります。

そうなると表情がなくなってしまうようになるのです。

 

そして一番大きな問題は、顔面神経麻痺は片側のみに起こるということです。

健側は筋緊張のある状態、患側は筋緊張の無い状態になります。

それが大きな左右差のある顔貌を生み出します。

 

具体的には、

前頭筋の麻痺による眉毛下垂

眼輪筋の麻痺による目が閉じられない兎眼症

兎眼症を放置すると、角膜が白くなる角膜混濁になります。

また大小頬骨筋や笑筋の麻痺による口角下垂も起こります。

 

顔面神経麻痺という1つの疾患によって、いくつもの症状が生まれてくるのです。

 

昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/