眼球の周りのスペースを眼窩といいます。

ここに腫瘍が出来ることは非常に稀ですが、起こりえます。

 

一般的に眼科医は眼球の中については一生懸命に学びますが、眼球の外、この眼窩について学ぶことは多くありません。(いろいろな原因があるのですが、それはまた別の機会に)

 

それだからこそ眼窩疾患への対処となると、実は眼科医にはとてもハードルが高いものなのです。

 

先日こられた方、まだ20代ですが3年にわたって治癒しない

眼窩腫瘍と顔貌の変化に苦しんでいました。

 

片目の上直筋や視神経に腫瘍が広がり、片目だけ眼球突出している状態です。

地域の有名な先生に副腎皮質ステロイド剤の全身投与や局所注射をしてもらったもののわずかな改善にとどまっていました。

 

 

上直筋と視神経を巻き込んでいる腫瘍があり、この腫瘍の本体は眼窩深部にあったため中心部の生検が必要な状態でした。

このため二重のラインの下を切開し、眼窩内に侵入し腫瘍の本体の一部を取り、病理検査を行うことが出来ました。

 

このように眼窩疾患は日本全国で診られる施設が少なく

Drの経験も少ないことが多いので

診断がついていない、もしくは治療をしても治らないような腫瘍があれば

是非ご相談いただきたいと思っています。

 

眼窩腫瘍への手術は、聖隷浜松病院眼形成眼窩外科とカリフォルニア大学ロサンゼルス校がそれぞれ日本と世界のトップだと思いますが、

その2施設への留学で経験してきたことを

このように悩まれている方を治すために使いたいと思っています。

 

昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/