タロット心理学連載20 .タロット占いでプロを目指すには

タロット占い師になるには
資格はいりません。

「私は占い師」と宣言してしまえば、
それだけでプロの肩書きが持てます。

けれども正確にいうと
タロット占い師になるには
資格がいらない、のではなくて

タロット占い師のスキルや知識レベルを
検査する機関がなく、
資格が存在していないので
単に無法地帯であるというだけです。

その分、
完全に実力主義の弱肉強食の職業で
「腕１本」だけしか武器になりませんから

成功を目指すなら
本気で仕事に取り組む姿勢が
必要不可欠です。

生きていたら様々な分野で問題が湧き起こります。

自己肯定感の低さ、
ネガティブ思考に囚われる癖、
現実離れした期待など、
自分の内側で作り出すものや

人間関係のトラブル、
経済的困難、
身体の健康状態、
そしてトラウマになるような出来事など
要因が外部にあるものなど

誰だってストレスを抱え、
悩み、迷うことはありますから
不安を吐き出せるところを求めて、
信頼して相談できる場所を
求めたくなることはあるでしょう。

科学的根拠を追求する心理学でも
信頼できる話し相手がいることに
ストレスを軽減する効果があることは
証明されていますから

欧米では、数十年前から
話を聴いて、認めて、ねぎらい、
未来へ向かう希望を作るサポートをする
「トークセラピー」の重要性が
一般的になっています。

基本的に悩みは、
望みと現状の間にギャップがあると生まれますから
そのギャップを埋めるための
心の捉え方や考え方や行動を見直すことが
解決への糸口になります。

その時に客観的に的確にサポートしてくれる存在は
偉大です。

そしてタロットリーディングも
対話を促す「トークセラピー」です。

これからの日本でも、
心をオープンにできる場所で、
会話をサポートできるプロがいることは
大切になっていくでしょうから、

理由を裏付けして、
解釈に納得してもらえる鑑定が
できるようになるなら、

生きて幸せになる勇気をもたらす
意義と意味のある活動となって
本当にやりがいを感じる人生を
送ることができるようになるでしょう。

今後、人工知能の発展で
人間ができる仕事が減ると言われていますが

人の心に寄り添う仕事だけでなく
人の心だけが作り出せることに関わる仕事だけは
なくなりそうにはありません。

現代経済学の父、アダム・スミスは
「経済は喜びに対して払われる対価で成り立つ」と
言いました。

だからビジネスとは
「価値と喜びを提供することに対して
お代をいただくこと」です。

つまり「稼ぐ」ということは
「目の前にいる人をどれほど喜ばせて、
人生の質を変えてあげることができるだろう」と
考えることです。

これはタロット占いだけでなく、
どんなビジネスにも共通している
生き残るための奥義です。

料理でも、車の運転でも、
スポーツでも、音楽でも、
物書きでも、アートでも、

数時間の訓練でお手軽にプロになれる
業種は存在しません。

ましてや人の心に寄り添う活動を手がけるなら
真剣に学ぶことは必須ですから

「タロットは適当にプロになれる程度
学べればいい」という人に
成功のチャンスはそうそうありません。

また、タロットは占い、というよりも、
歴史ある学問がバックボーンにあるものなので
深層心理分析ツールと言った方が正しく、

実はしっかり学ばないと
深く使いこなせないものです。

それこそ
お金を払う価値があると思ってもらえるほどに
悩んでいる方の心に寄り添うには
しっかりしたスキルが必要です。

自己肯定感の低さ、自信の欠如、不幸せ感や欠乏感は
世界中に蔓延している疾患のようなものです。

それでも人は、誰だって、
生きる価値を実感できる毎日を自ら作り出す
パワーを持っているので、
不幸せは「治す」ことができます。

特に現代日本では
論理的に幸せになる方法を知らない人や
慢性的に不幸感を抱えることに対して疑問持たず
当たり前のように自信に欠けている人が
多くいらっしゃいますが、

それは実は、とてもおかしい、奇妙な生き方です。

だからこそ誰かの人生を根底から好転させ
幸せを感じて生きる人を一人でも増やす活動は
ブルーオーシャン的に
まだまだ人手が足りなくて、
ずっと第一線で活躍できる分野です。

タロット占いは
安易な憧れで入って脱落する人も多く、
怪しいという偏見も強く持たれますが

タロットほど包括的に
生きる叡智を説き、
自分の状態を知って納得して、
アドバイスまで提供できる
心を映す鏡になる深層心理分析ツールは
そうそうないので、

学べば学ぶほど深く面白くなり、
マスターすることに誇りを持ち、
喜びを人に与えることのできる
満ちた人生を作る鍵になります。

私が特に目指す事は
女性の自己肯定感を上げることです。

男女平等ランキング世界156カ国中
120位という、性差別がひどいこの国で、
生きづらい思いをしている女性はたくさんいますが、

どこにいても、いつまでも、
信頼され選ばれるスキルで、
社会で必要とされる存在になり、
女性が生き易くなるようにお手伝いできる
素敵な人を増やしていけたら嬉しいと思っています。

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では、ひとまずタロット心理学連載はここまでとなります。
今までお読みいただいてありがとうございました！

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