優しさ第一
基本的に、
遠慮なしにネガティブなことを言う
辛口鑑定師が人気あるのは
メディア演出などの状況であって、
普通の鑑定で一般人がしても
喜ばれることはありません。
相談者が
「相談しなければよかった」
「お⾦を払う価値がなかった」
「無駄な時間を過ごした」と感じられるときは、
希望を持てる未来像が⾒えず、
ただネガティブなイメージだけ伝えられて
凹んでしまった時ですから
優しさを考慮することはとても大切です。
例えば、辛い恋愛をしている相談者さんは
そもそも上⼿くいかないのでは、と
不安を感じるからこそ相談をしています。
その上で希望を感じることが本当の願いなので、
頭ごなしに「これはだめな恋だから
あきらめましょう」と伝えてしまっては
⾝も蓋もありません。
「これは望みがない」と決めつけて
カードに向き合うことと
「希望を持ってもらうには
どうしたらいいだろう」という前向きな気持ちで
タロットを解釈をするのでは、
話の方向性が根本的に変わるぐらいに
鑑定師の心構えはリーディングの結果に
影響をもたらしますから
辛さの中にも希望の光を見出せる
鑑定スタイルを築くことが
信頼されて⻑く選ばれる鑑定師になるコツです。
ネガティブカードの読み方が腕の見せ所
ただ唯一、ネガティブなことを言っても
寛容に受け止められる時は
相談者から既に聞き及んでいる
現状のネガティブさや、
過去のネガティブ状態など
すでに分かっていることが
カードに反映されている場合だけです。
その場合は
「やっぱり喜ばしくない状態が
カードでも現れていますね」とお伝えすれば
「当たっている」と感じてもらって
むしろ信憑性が高まるので、
お伝えした方が良いです。
けれども
それ以外、未来や将来の展開において
ネガティブなカードが出た場合は
どのように伝えたらいいのか
考えどころです。
もしも結論的な場所で
カードがネガティブな場合は、
いきなり「ダメです」と
ズバリ言ってしまうのではなく、
・まずはなぜそうなのか、問題点を探し、クリアにする。
・どのようにすれば改善できるかを⾒つけだす。
・相談者⾃⾝が「新しい希望を⾒つけたい」と思えるように、
改善案を模索する。
こういったことを考慮しましょう。
その際に
・未来のことなら変えられる、という気持ちを持ってもらう。
・「こういう見方もある」と、違う視点から見てもらう。
・相談者が考えたことのない可能性を提案してみる。
こういったアドバイスを
1つでも多く⾒つけるために
スプレッドに拘らず、
必要な分だけカードを引いてみることも
良いでしょう。
また、相談者や状況にもよりますが、
ネガティブをどう伝えていいか
わからないときは、
いっそのこと解釈をせずに、
とりあえず会話をしながら様子を見て
言えることかどうかを見極める、という
方法もやり方もありです。
とにかく不安や辛さを抱えている方の
状況を好転させるには
改善策と行動ありきですから、
心を軽くして落ち込みを回復させ
相談者の気持ちをケアする
「救い」を⾒つけ
結果を少しでもくつがえす⽅法や
回避策を考慮するスキルこそ
鑑定師の本領となります。
ポジティブな面を見出す
相談者の心を傷つけてはいけないという
プレッシャーを感じたり、
良いことだけを聞きたいという
相談者の期待に応え過ぎようとして
むやみやたらに根拠なく
ポジティブなことを言って応援したり
「アゲ鑑定」をすることは
間違っていますが
「陰極まって陽になる、
陽極まって陰になる」と言われるように
どのカードにも陰と陽の2面性があるので
どんなネガティブなカードが出ても
解釈と捉え方次第で
可能性や希望や勇気を⾒つけることはできます。
そして
相談者が「私にもできることがある!無⼒じゃない!」と
感じていただけるように会話を進めましょう。
まずは「自分で人生を切り開く」という
考えが人生の土台になるので
自分自身を諦めちゃいけない、
人生の前で無力ではない、
運命は自分コントールできるという
自信と「エンパワメント」という、
自分自身にパワーを与えるサポートをしてあげてください。
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