数週間前何とは無しに観ていたディスカバリーチャンネルの旅行番組。国名はわからなかったけどイスラムの国だという事だけは確かだった。

「女性として差別されること、どう思う?」という主催者の意地悪な質問に
「差別されていると感じたことは無いわ。差別されているとしたら男性のほうよ。だって世の中で悪いことするのはほとんど男の人だもの。女性を守るために男性が隔てられるのよ。」
という答えを聞いて心底なるほどと思った。

ただの男尊女卑ではないのか、と納得するものがあった。

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今日はドバイで唯一訪問が許されるジュメイラ・モスクを訪ねた。

モスク見学ならアブダビがいい、と聞いていた。何千個のスワロフスキーを使ったシャンデリア、1000人の女性による手編みのカーペット、宝石の埋め込まれた壁。。。
など豪華絢爛さは例を見ないらしい。

でも、そんな三次元的なものを観るためにモスク訪問をするわけではなかったから、1時間あるというジュメイラ・モスクでのガイドツアーでも建物についての見事さなどを延々と説明されるようなことになったら意味がないなぁと思っていたが杞憂に終わった。

ガイドは2人のイギリス生まれ白人の--生まれながらにしてムスリムではない--ボランティア女性が努めてくれてムスリムの精神を簡潔な言葉でユーモアと愛情いっぱいに説明してくれた。

ムスリムの実用的で道理にかなった美しく清い生き方について聞けて、
ムスリムの精神が私の心に触れて、涙が止まらなかった。
求めていた精神の贈り物が与えられて、願っていた以上に精神的に充実した訪問になった。

正直、聞いた内容は、知らないことではなかった。
その他もろもろの宗教、哲学、思想と言っていることが同じだから。

神は、宇宙は一つで、私たちが来たところも、これから行きつくところも同じだから。
愛・アガペーを持って生きること。
精神向上を目指すこと。
他者を受け入れ愛すること。(ムスリムになるにはキリストや仏陀などのほかの宗教的指導者や預言者も認め受け入れなければいけないのだそうだ)

ムスリムの精神に触れて「ムスリムも(やはり)同じだ」ということを心が確認した。それが一番の学びだったと感じている。

私がイスラム教信者になることはないけれど、生き方に賛同し、イスラム教に心からの敬意を持つことは間違いない。

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哲学が、思想が、
どれほど素晴らしくても、
解釈次第でさらに良くも、信じられないほど悪くもなる。

思想が権力や政治的理由に利用されることが悲しい。





$カシオピアのEclectic Collection --折衷的随筆集--