ネットでこんな一文を拾った。「『必ず部下が成長する上司』が『教え方』で大事にしていることとは、『指示型』『コーチ型』『支援型』『委任型』の4つのリーダーシップスタイルのうち、相手と時と場合によって柔軟に切り替えるべきだということ。人間主義の人たちには申し訳ありませんが、人は愛だけではスキルを身につけられません。ある仕事(タスク)において技能の無い人には、誰かが指示を与え、コントロールし、監督する必要がある。さらに意欲も無いという場合には、支援や激励も必要ということです。」

人類史上最高級の天才軍略家の一人である、プロイセンのモルトケ参謀総長は人材を四通りに分けた。組織が信用し重用するべき順に並べると。
1.能力は高いが意欲(やるき)が無い人材
2.能力も意欲(やるき)も無い人材
3.能力も意欲(やるき)も高い人材
4.能力は無くても意欲(やるき)が高い人材

部下の育成には、3.の能力も意欲(やるき)も高い人材が、指導する側としては一番楽に速く成長させられるようですな。ただし意欲(やるき)が高い人材は、能力の有無を問わず暴走行為に走る危険(risk)が有る。

意欲(やるき)が無い人材は、やはり成長に時間と手間がかかるようですな。でもそんな人間の長所を見極め時間をかけて育成してこそ、使える人材になる。組織も強くなるというものだ。

例を挙げるなら漫画だが、ドラゴンクエスト・ダイの大冒険だ。主人公のダイは能力も意欲も高かった。だから成長力もその速度(speed)も一番だった。それに対しポップは、最初は能力も意欲も全然無かった。だがダイたちと行動共にして、経験を積み続ける事で終盤の方で一気に化けた。初めの頃は足手まといな所も有ったが、最後まで絶対に見捨てなかったダイもアバンも人を見る目が高かった。