こんな報道(ニュース)をネットで拾った。
 【新華社北京7月30日】中国国防部の譚克非(たん・こくひ)報道官は29日、日本政府が閣議了承した2023年版の防衛白書について記者の質問に答えた。

「中国の軍隊は一貫して世界の平和と安定を守る揺るぎない力であり、これまで誰かに挑戦したことはなく、ましてや誰かを威嚇したことはないと表明した。」「中ロ両国の防衛分野の協力は非同盟、非対抗、第三者を標的にしないという基礎の上に確立されている。地域と世界の平和と安定の維持に注力しており、いかなる国にも脅威とならない。」「我々は日本に対し、歴史の教訓を深くくみ取り、無責任な言動をやめ、他者に災いを押し付けるゼロサム的な対抗思考を捨て、正しい対中認識を確立し、台湾などの重大問題で約束を守り、軍事安全保障分野で言動を慎み、実際の行動により2国間関係を正しい軌道に戻すよう促す。」

嘘八百(ツッコミどころ)だらけですな。「これまで誰かに挑戦したことはない」というのは、中越戦争(1979年2月)があるからウソだ。

「中ロ両国の防衛分野の協力は非同盟、非対抗、第三者を標的にしないという基礎の上に確立されている」というのもウクライナ戦争への対応でウソだと判る。第三者を標的にしているロシアに制裁も何もしていない。良しとしている。

「我々は日本に対し、歴史の教訓を深くくみ取り、実際の行動により2国間関係を正しい軌道に戻すよう促す」と述べておられますが、少なくとも私は歴史の教訓を深くくみ取っている。

「現時点では、中国に対し消極的な敵対行動に終始するべし。」

「中国に対し、猛烈に過激な積極的敵対行動に打って出るにしても、せいぜいシーパワー中国と日本国内の中国の撃滅だけに留めるべし。」

「ランドパワー中国を直接倒そうなどという、日本の生存に無意味かつ達成不可能なことはやらざるべし。」

日本の政治家自衛官の皆様が、このように考えているかどうかが不安だ。予算欲しさにまた、「満蒙は日本の生命線だ」などと言い出しかねない連中だ。