明日3/12(火)16時30分(現地時間15時30分)より、ACL GS 第2節 山東魯能戦が行われます。





山東省済南市の天気は晴れ。最高気温11℃、最低気温-1℃、湿度23%と乾燥しており、風速が5m/sと若干強めの予報です。

メンバー予想はこちら。

ベンチ予想:
GK曽ヶ端 CB関川 SB安西 CH永木 CH名古
SH一真 ST伊藤

3回連続スタメン出場をなるべくなくし、直近のベンチメンバーから2回連続スタメン出場を算出。
あとは圧倒的高さ対策で左SBに町田。右はこれだと圧倒的に不安ですが。きっと現場はその辺考えてるはずなんでパスで笑
一番の問題は中約60時間の過密日程。相手も土曜日に試合をしていますので同じことではありますが、鹿島はなんと約12時間の移動を強いられています。キツイ中だと思いますが、アジアの宿命といったところでしょうか。

この試合のトピックスはこちら。

・高さ対策
・丁寧に1枚ずつ剥がす
・やる気0のフェライニ


『高さ対策』

山東魯能は4-2-3-1で、センターラインに190cm台の外国籍選手を揃えています。いや、ただただ高いっす。全ては高さを生かすために!な戦術。アーリーもあり、ロングボールもあり、ミスマッチ狙いでロングボールもあり。現代では稀に見る大味なチームです。
ハナからパワープレーなの?なCBの受け方すらしてきます。

図1:山東魯能のビルドアップの形

これ、試合開始からこの形ですよ。ビハインドの後半アディショナルタイムじゃないんですよ。これでCBがドーンて。終始パワープレーです。

時折、フェライニがCBの間に落ちて運ぼうと試みますが、そのビルドアップの形は確立されておらず、結局助っ人の9番ペッレや23番ゲデスが気を使って降りて受ける程度。さほど脅威には繋がりません。そもそもフェライニ自体にそういったアイディアがあるわけではry)

ですから相手の攻撃で最も経過すべきは高さ。セットプレーはキッカーがイマイチですが、それでもなんとかできるくらいには高さが揃っています。マークを外さないことは絶対ですし、折り返しに対する準備も必要です。


『丁寧に1枚ずつ剥がす』

山東は4-4-2のブロックを形成し、迎撃の体制を取ります。待ち構えて、来た敵に対して当たるを繰り返します。ただ組織的ではなく、迎撃に出た選手の後ろのスペースに対してのカバーがありません。山東が迎撃に来れば必ずギャップが生まれます。そこへ斜めに入り、マークを引き付けながらスペースを生み出し続けることができれば鹿島が優位性を保ちながら試合を運ぶことができるでしょう。

動画1:スペースの作り方


これでボール保持者が対面の敵を剥がし、サイドに展開し、サイドを起点に繰り返し相手の迎撃体制を剥がし続ければ、相手のブロックは崩壊。チャンスが生まれるでしょう。

相手は再びボールウォッチャー全開の相手。クロス攻勢は理にかないますし、イメージはニューカッスルジェッツ戦の攻撃のままで大丈夫。また鹿島お得意のSB to SBが見られるかもしれませんね。攻撃サイドの逆サイドには広大なスペースが広がっています。


『やる気0のフェライニ』

フェライニやる気なさそうです。何しろ彼の経験則から来るポジショニングを周りがしてくれませんし、フェライニを使えません。フェライニがボールを持とうが、フリーになろうが、狙うのはフェライニの頭か前線の頭。足元で欲しい場面でも必ず頭にボールが飛んで来ます。もちろん合わせはしますが、そこに落としたとて距離感が遠いためポストワーク成功にはなりません。

鹿島が相手だから、とかはそんなに関係なくやる気はそこまで出して来ないんじゃないかと思います。ペッレとも上手くいっていない感じ。フェライニのパスがペッレに合わそうとしていないだけでペッレがブチギレているシーンも。早々に退団しそうですが…苦笑 果たして。あんまり気にしなくて良いところだと思いますね。


勝つチャンスが十分にある相手です。さすがに60時間後の試合なので、鹿島は半分程度の入れ替えがあるとは思いますが、それでも勝てない相手ではありません。

とにかくまずは失点しないこと。開始早々から蹴って来ますから、いきなりスクランブルを起こさないように準備はしておきたいですね。湘南戦ではミスマッチを突かれながら、セカンドボールを拾えずに相手のパワープレーを許す展開が多く見られました。あれをしていると正直厳しい。直近であの経験ができたことをプラスに捉え、感覚が残っている内にまた繰り返し似たような攻撃を受けられるのは良いことです。克服しながら0に抑えて欲しいですね。

一方で攻撃面。もう少しSHのタスク過多を周りのポジションに振り分けられていかない以上、プレスとショートカウンターがハマらない限りはなかなか大量得点とは行かないでしょう。

ですから攻撃の終わらせ方をはっきりするというよりは、この試合もロングフィードやサイドチェンジをキワキワへ送りながらボールを捨てて行かざるを得ないと思います。ボールを握れば確かに回したくなりますが、攻撃が個々のアイディアに依存している内は奪われ所がはっきりしませんから、当然プレスバックはそれなりに体力を消費しますし、ブロックを作るためのリトリートにも時間がかかります。

守備面でのSHの負担が昨季以上に重いため、SHが最終局面でパワーを発揮できないのは仕方ない部分があります。SHが組み立てて、それに合わせてFW、CH、SBが最終局面を担わなければ良質なラストプレーには繋がりません。

パワープレーのような攻撃を続けられる以上、SBとCHは当然それを迎撃するために体力を使う試合になります。交代する選手のパワーを待つか、FW2人で攻撃を完結させる形でないと得点は難しいかもしれません。

もしくは伝家の宝刀「セットプレー」か…。ボールウォッチャーなので、ファー折り返しは有効。CKよりも中途半端な位置でのFKは可能性が高くなりそう。我々も平戸に祈りましょうか。


これに勝つとグループリーグで一つ抜きん出ることができます。アウェイが続く直近のACLを精神的に楽にするためには勝つことを目的として戦い、最悪勝ち点1でも良い戦い方が必要になるでしょう。割り切りのタイミングでわかりやすい采配を期待したいと思います。

中国ってスギ花粉あんのかな?それ以上に空気が悪いか。花粉症の選手、スタッフ、サポーターは帰って来てからが大変そうですね…苦笑