プラスチックを作る虫「シェラック」 | カシマの色男集団が贈る、物づくり・人づくり・話題づくり

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大阪で樹脂ベアリング(プラスチックベアリング)を製造している鹿島化学金属のスタッフが、モノづくりや趣味の話なんかを書いています。

こんにちは!

業務部、前坂 由紀子(まえさか ゆきこ)です。

さてこの夏、私が大阪市立科学館で発見したのは・・・
プラスチックを作る虫でした!!!


合成樹脂(プラスチック)であふれている現代ですが、
昆虫がつくる天然プラスチック「シェラック」は活躍を続けています!


お仕事や、ドライブ、リフレッシュタイムにガムやチョコ♪
私もよく食べますが・・・
食べたことがある人は
このラックカイガラムシの作る「シェラック」を食べたことがある人です!!

カシマの色男集団が贈る、物づくり・人づくり・話題づくり-シェラックパネル

昆虫のラックカイガラムシは、
熱帯アジアに分布し(インド、タイ、中国南部、台湾など)、
日本には生息していません。

体長は0.5㎜ほどで成虫になるまで約6か月、脱皮を3回します。

幼虫は、マメ科やクワ科の樹木の枝先に移動、分散し、定着
樹液を吸い、身体の表面にある分泌腺から分泌物を出し、
自身の分泌物に覆われていきます。


固まった分泌物を枝ごと収穫し、砕いて虫や木くず、ゴミなどを取り除き、
精製して、純粋な樹脂成分(プラスチック)だけを取り出します。
これが『シェラック』です!

シェラックは、医療品、電子部品の接着剤として使われる他、
キシリトールガムやマーブルチョコレート、
チョコボールなどの光沢剤に使われています。

カシマの色男集団が贈る、物づくり・人づくり・話題づくり-シェラック食品

人工プラスチック「ベークライト」を発明したベークランド氏は、
このシェラックを人工的に作ることを目標にしていました。
しかしそれは実現することなく、現代の科学を持っても、
シェラックはラックカイガラムシしかつくることができないそうです。

自然の力って、ほんとすごいですね!!