日本の滝100選「見帰りの滝」と4万株のあじさい

九州七県の中で、福岡県と長崎県には「日本の滝100選」の「滝」がありません。 間に位置する佐賀県には「観音の滝」と「見帰りの滝」の二つが選定されている。 どちらとも佐賀県唐津市に位置するが、今回は唐津市相知町伊岐佐(おうちまち いきさ)の「見帰りの滝」を訪ねて来た。

 

香椎浜から都市高速二丈浜玉道路を利用すると、途中に休憩を入れても、楽らく2時間以内に到着する。 今回は「見帰りの滝」と共に有名になった「あじさい祭り」も楽しみに来た。

 

 「見帰りの滝 印」から流れ出る伊岐佐川に沿って幾つかの駐車場があるが、印にある駐車場に停めた。 これより下流にも駐車場はあるが、「見帰りの滝 印」までの歩行距離が片道約1kmになる。 印から滝までは片道約800m。 これより上流にも駐車場があるが駐車台数は少なくなる。 それに、印の「ほたる橋」周辺が一番「あじさい鑑賞」が楽しめるように整備されている。

 

 印の駐車場の廻りは、こんな感じで「あじさい」が迎えてくれる。

 

 「ほたる橋」周辺の伊岐佐川は川底にも石畳みが張られ清流公園として整備されている。 橋を渡った山の斜面は「あじさい」が植栽され、休憩できる東屋が建っていた。 夏休みの期間は、子供たちが渓流遊びで喜びそう。

 「ほたる橋」の欄干のそれぞれには、真鍮?の昆虫アートが設置されている。 これは葉っぱの上を歩く「かたつむり」。

 遊歩道から「あじさい」の花の中に入り込む小径がある。 奥さんはその中に入って写真を一枚撮る。

 川のせせらぎを耳で楽しみ、あじさいの薄ブルーを目で楽しむ。

 白色はアメリカで改良されたアナベル系でしょうか。

 「ヤマアジサイ」か「タマアジサイ」の種類でしょうか。

 

 

 ちょっとだけ雨がパラついたが大丈夫のようだ。 「見帰りの滝 」までは伊岐佐川に沿って、なだらかな坂道が続く。

 上りの途中、「ネムノキ」を見つけた。 5年前の同じ時期、雲仙から島原へ下る道路脇に群生していた事を思い出した。 「眠る木」の意味で、夜になると葉が合わさって眠るように閉じてしまうらしい。

 街の中では体感することが出来ない、涼し気な渓流が続く。

 「ガクアジサイ」の種類。 相知町の人々によって植栽された「あじさい」は、現在50種4万株に育って、県内外からの訪問客を楽しませている。

 

 「ホンアジサイ」。 「あじさい」はもともと東アジアが原産地、・・・ここもそうですが、日本で一番多く見かけるのが「ホンアジサイ」で、花色は土壌によって「青色」、「紫色」、「赤色」に変る。 日本は火山国で酸性土壌が多いので青色が多いが、中性土壌、アルカリ性土壌によって「紫色」、「赤色」と変色する。

我が家の庭でも、青色から赤色へ変色させている。 石灰を土に混ぜてあげるとアルカリ性土壌になって、次の年「あじさい」は赤色に育つ。 石灰が無い時は、卵の殻を擂りこぎで細かく砕くと代用できる。

 

 上りはゆっくり歩いても、15分で「見帰りの滝」に到着した。

↓↑ お食事処左側の石段を上ると、「しぶき橋」に出る。 ここがいちばん滝に近くて、橋の名のように「しぶき」が少しかかる。 滝を見上げるような位置になり、全体像はあまりつかめない。

 「しぶき橋」を渡り切り、「滝見台」から撮った写真。 ここからのアングルが一番美しいと思う。 滝の落差は100mで、これは九州?で一番と言われている。 

 日本全国にある滝はさまざまで個性的な姿をしている。 優しい滝や力強い滝・・・見る人によって癒されたり、勇気をもらったりするのだろう。 「見帰りの滝」は周りの岩や木々と融和した造形美に特徴がある。 そんな見方をすると「見帰りの滝」は優しさ、力強さの両方に当てはまる。 何分見続けても飽きない姿をしている。 確かに魅力ありますね。

 帰り際に「あじさい橋」の中央から滝を見上げたが、途中の松の木が滝にかさなり邪魔をしている。 でも滝壺から流れ出る渓流が素晴らしい。 この流れは幾つかの川と合流し、松浦川となって唐津湾に注ぐ。

パソコンで「みかえりのたき」を文字変換しても「りの滝」となる。 「見返り」とは、帰り際にもう一度振り返って見ることなので、これで良いと思うのだが・・・「」とは、もう一度見に戻って来る意味ですかね?  僕は初めての時から、今回で二度見に戻って来たことになる。

 

 

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