1万5千個のランタンに埋めつくされた「まち歩き」を満喫

 

今年の中国では、春節(旧正月)期間中(2/10~2/18)の帰省・旅行で延べ90億人が移動するとのニュースが何度もテレビで流れていた。 総人口が約14憶なので、期間中に全国民が6回以上何らかの移動をしたことになる・・・かなり大袈裟な人数の中国政府発表であるが、少し沈みつつある経済動向を高めようとの意識の表れだろうと思う。 

 

中国において一年で最も伝統的で大型連休となるのが「春節」で、華僑が多いシンガポールやマレーシアでも大いに祝います。 横浜神戸と並ぶ日本三大中華街の一つ長崎でも同じで、江戸時代初期に鎖国政策によって建設された「唐人屋敷」のなかでも春節を祝っていた。 幕末の鎖国政策終了によって「唐人屋敷」は廃止され、海岸に近い新地の東西250mの十字路を中心に中華料理店・中国雑貨店などが軒を並べた。 これが現在の「長崎新地中華街」の起源です。

 

 

昭和61年(1986年)、長崎新地中華街」の東西南北の入り口に牌楼(パイロウ=はいろう)が建設されたことを機に「もっと春節を楽しく祝おう」と「灯籠祭」が開催されるようになった。 

長崎新地中華街北口牌楼  (写真はウィキペディアより)

「灯籠祭」は観光客にも好評だったので、平成6年(1994年)からは「長崎ランタンフェスティバル」と改称され長崎市全体のイベントとして発展した。 

 

近年では市内約1万5千個のランタン(赤を基調とした中国提灯)の他に大型の点灯オブジェも飾られ、また、「龍踊り(じゃおどり)」や「皇帝パレード」なども加わり、観光客誘致の柱となっている。 

 

コロナ禍」明けで4年ぶりの開催となる今回の「長崎ランタンフェスティバル 2024」に、「初めて」と言う奥さんを連れて行って来た。 地図鐵橋(くろがねばし)からの長崎新地中華街南側「湊公園(みなとこうえん)」会場までを「まち歩き」として紹介します。

 

↓ ①鐵橋(くろがねばし)の上は車両通行止めとなっていて、道路スペースには巨大な金魚の点灯オブジェが飾られている。

↓ 鐵橋、金魚の左のオブジェ。

 

↓ 鐵橋から北へ300mでの「浜んまち会場」に着く。 この通りは市内最大のアーケード商店街となっていて点灯オブジェが多く置かれている。

↓ アーケード天井には、今年の干支「(ドラゴン)」が空を泳いでいた。

 

↓ 熱烈歓迎」の垂れ幕が続く。 基調色の「」はお祝いを表す。 「新地中華街」方向のアーケード商店街は来場者で溢れていた。

 

↓ 地図新地中華街の北牌楼前の広場になる。 ここには毎年、背丈が最も高い点灯オブジェが設置される。 今年のテーマは何だろう? 5~6年前に来た時は「西遊記」のメンバーで、特に孫悟空が目立っていたが・・・。

↓ 北牌楼の前。 中央が中華街への入り口となる。

 

↓ 牌楼をくぐって中華街北口を入ると、数軒先の右側に長い列が出来たお店が・・・

↓ 肉まん」、「角煮まんじゅう」、「小籠包」を求める人が並んでいた「蘭華」。

 

↓ 蘭華」から2軒目に中華レストランの「西湖」がある。 長崎の知人から「西湖」の「長崎皿うどん(パリパリ麺)」を奨められていて、僕の奥さんが「どうしても食べたい」と言うので寄ってみた。 ガラス戸から覗くとテーブルは満席で、待ち席にも多くが座っていた。 無理だと諦めた。

 

↓ 中華街の南北十字路の角にある小さな中華料理店「出島亭」。 テイクアウト用露店に長い行列が・・・メニューに「えびハトシ」と「ごま団子」とあるが、人気なのだろう。

↓ 中華おやき」のお店にも人だかり。 こんな活気を見ると嬉しくなる。

↓ 蘇州林」の露店にも「角煮まん」と「ごま団子」を求める人だかり。

 

↓ 新地中華街」の南牌楼門を出ると「湊公園」のイベント会場に着く。 大きな点灯オブジェの数も多く、ワクワク感が半端ない。

↓ 会場を取り巻くように飲食露店が置かれていて中央に飲食スペースがあるが、いざイベントが始まると観客で埋め尽くされる。 この時間、ちょうど沖縄の「エイサー太鼓」が披露されていてチョー盛り上がっていた。

 

↓ 点灯オブジェのオンパレード。

 

↓ 関羽」は蜀国の劉備玄徳に仕えた高名な武将だったことから、武神として信仰され、世界各国のほとんどの中華街では「関帝廟」が設けられている。

 関羽の点灯オブジェ

 

↓ 湊公園会場で1時間ほど「エイサー太鼓」と点灯オブジェを楽しんでホテルへ戻った。

 

コロナ過で数年間休止していた九州の「お祭り」は、これで殆どが復活した。 日本人にとって「祭り」とは、民族・集団の結束・絆を計る大切なものであり、コロナ禍の休止によってそのことがつくづく実感できた。 先人が築いてきた結束・絆を守る「祭り」と言う文化を力を合わせて守っていかないかんちゃんね、と思う。

 

 

翌日、帰福する前の午前中のスケジュールは雨で中止にした。 昨夜、残念に思っていた「西湖」の「長崎皿うどん」を食べて帰ることにした。

午前11時30分に着いたが既に満席状態に。 待ちが一組だったので、5分程で順番が来た。

長崎皿うどん(パリパリ麺のかた焼きそば)

 「西湖」の「長崎皿うどん」・・・これと言って特徴がある訳ではないが、アンはコクがあり少し甘さを感じる大変やさしい美味しさです。 僕は好きになりました。

 

 

 皇帝パレード

清朝時代の皇帝と皇后が町中に出て、民衆と一緒に新年を祝うたそうな。 その様子をイメージしたパレードで、2月17日土曜日の出島から長崎駅までの沿道は大勢の人で埋まった。 今年は皇帝役に福山 雅治さん、皇后役に仲 里依紗さんが選ばれ、特別な人気イベントとなった。

                                  (写真:読売新聞より)

 

 

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