奥さんがヒエログリフの壁掛けを作る

平成6年の元旦、東京に住む伊藤さん(会社勤務時代の先輩)から年賀状が届いた。 その賀状には、ヒエログリフ(古代エジプト文字)で「元旦」と書かれていた。 彼が趣味でヒエログリフ(古代エジプト文字)を研究していることは以前から知っている。 

年賀状で「元旦」を表したヒエログリフ

 「始め」と「年」を表すヒエログリフ(古代エジプト文字)で「元旦」となる。

 

少しだけ、学習した「ヒエログリフ」について、お話したいと思います。

 

僕が中学・高校の世界史で学んだ古代文字は、メソポタミアの「楔型文字」とエジプトの「象形文字」だったと思う。 「象形文字」の中でも、神やファラオ(王)を称える石碑・神殿・墓(ピラミッド)に使用された「ヒエログリフ(神聖文字)」と、一般に使用された「デモティック(民衆文字)」に分けられるそうだ。 

ファラオとヒエログリフ(神聖文字) 画像:「Wired Japan」より

 

ヒエログリフ(神聖文字)は謎の文字とされてきたが・・・1799年、ナポレオンのエジプト遠征隊が発見した石碑(ロゼッタ・ストーン)に刻まれていた3種の文字によって解読が進んだ。

ロゼッタ・ストーン(縦114cm) 画像:「えのぽ(江の島・藤沢ポータルサイト)」より

 3種類の古代文字は同一内容であることが解り、既に解読されていたギリシャ文字からデモティック(民衆文字)とヒエログリフ(神聖文字)が解き明かされて行った。

 

ヒエログリフ(神聖文字)は、物の形や動物の姿を簡略化して作られた絵文字や図形を組み合わせることによって、日常一般の事象を表現することが出来る表意文字と、また、音しか表さない表音文字に分けられる。 

 

僕が学習した内容はここまでぐらい・・・。

 

今日は、僕の奥さんが制作した「ヒエログリフ」をデザインしたリビングの壁掛けを紹介したいと思います。 僕が自分の奥さんを褒めるのは、ちょっといただけませんが・・・彼女は手先が器用で造形に関する感覚が鋭いと思っています。 現在、家の中にある作品を紹介します。

 

 玄関の窓で・・・植物の葉を刺繍したカーテン。

 玄関の壁で・・・「魚」をデザインした「パッチワーク」?。 この作品を観て、皆さんは「素晴らしい」と驚かれます。

 2階の洋室。 「熊さん」をデザインした壁掛け。 立体感が出るよう、中に薄く綿が縫い込まれている。

 2階うっちゃんの部屋。 仕事をリタイアした時、多くのネクタイを処分した。 それらを利用した「ミニネクタイ」の壁掛け。 この中に、好きだった思い出深いネクタイもある。

 10数年前までは、もっと多く彼女の作品が家の中にあったのですが・・・。

 

さて、昨年暮れに完成した「ヒエログリフ」の壁掛けを紹介します。

 

 リビングと和室をつなぐ襖戸と壁です。

 壁の右側に掛けてあるのが、新しい「ヒエログリフ」の作品です。

 近寄って作品を撮って見ます。

 

昨年の夏頃、先輩の伊藤さんに頼んで送ってもらった「ヒエログリフ文字」の中から、奥さんが三つを選んで制作したそうです。 絵文字は全て形を取って、刺繍がしてある。

 

 「ヒエログリフ」を送っていただいた時の伊藤さんの解説。 上から順に・・・。

 

 

 中と右のパンのような図形は「口」を表しているようです。 二つの関連からこの「口」の図形は「エル」と表音するのでは・・・と、解ります。 この文字は団塊世代の人々にとって、ピッタリの言葉ですね。

 

 

上の「ヒエログリフ文字」の中に三種類の鳥が確認出来ます。 上段の鳥は「うずら」のようです。 中段に「すずめ」。 下段は「うずら」と「ハゲワシ」らしい。 他に「つばめ」や「ふくろう」も居て、それぞれに意味を持っている。 「すずめ」や「つばめ」は益鳥とされていて、「良い」、「大きい」などの意味に使われる。

 

 上記のような文字(単語)は神聖文字として、遺跡の中で多く使用されていると思われる。 覚えておくと、「エジプト展」などで感動の発見をするかもしれない。

 

これらの事が解ってくると、「ヒエログリフ文字」を趣味に勉強するのも楽しいかも。

 

 

 伊藤さんに誘われて「エジプト旅行」ではなくて・・・10年前、ピラミッドをバックに作成した合成写真。        伊藤さんとうっちゃん

 

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