福岡タワー超ウルトラ階段のぼり大会
 
1010日(体育の日・祝)、ももち浜の福岡タワーを登ってきました。年に2回、春と秋に、通常は使われない非常階段を開放して「超ウルトラ階段のぼり大会」が開かれています。今年の春は熊本地震の影響を考慮し、中止になっています。 会社退職後、一度挑戦しようと思っていました。 それと、この一年は、福岡タワーの展望室から博多湾を眺めてみたい想いが強くなっていたのです。 運が良いのか、10月に入ってから一番の秋晴れとなりました。
 
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午前930分、1130分、午後2時、4時の4回実施されます。各回300名で締め切りです。 1030分、福岡タワー着。1130分コースの申し込みに並びましたが、1時間前なのに、既に120130人の列が出来ています。 うっちゃんが並んだ列の内側にもう一つの列が・・・エ~ッ、これは930分コースの最後尾が階段入り口への入場を待っている列でした。 狭い階段での事故を防ぐために、10名単位で3分毎に入場します。 300人目が階段に入場するのはスタートから1時間30分後になります・・・と言うことは、ザックリ計算しても、うっちゃんの階段登りの開始は12時を過ぎることになります。ウ~ン、でも、待つことが嫌いなうっちゃんでも、これは納得できますよ。 もし、階段で混乱が起きれば大事故につながります。安全第一です。 ウォークマンでオールデイズを聴きながら待ちます。
 
福岡タワーは全高234mの電波塔です。展望室は123mの位置にあり、赤と黒の旗が立てられている場所のようです。 写真では良く見えませんが、印の場所に当たります。
           
                     ● タワー外観と旗の場所
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1階の非常階段入り口から577段。 「時間を競うものではありません。各自のペースで、ゆっくり登って下さい。ゆっくりでも15分程度で展望室に着きます」と何回もアナウンスがありました。
 
事務局(実行委員会)は、子供達のために、大道芸人や福岡タワーのマスコットキャラクター・フータ君で待ち時間を楽しませています。
 
      ● 大道芸人                            ● フータ君
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1130分から更にスタート待ちで45分経過。 1215分に階段のぼり開始。 数十段登ったところで広場を見下ろしました。 
 
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左側が3分毎に出発している11時30分コースの列です。 右側が14時コースの受付前の列です。 1時間40分後のスタートの為に、既に40人近くが並んでいます。
 
階段は次のような状態です。幅は大人二人が並べますが、登っている時は体が動いていますから、縦一列です。
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                      ● 高さ20メートルの標識
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結構登ったつもりなんですけどネ。まだ20メートル。エジプト・ギザのスフィンクスと同じ高さだそうです。
 
                        ● 高さ30メートル地点
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30メートル地点で海側を撮ってみました。 マリゾンの先に志賀島が見えます。 本当に天気が良くて、博多湾はサイコー。
 
                       ● 高さ40メートルの標識
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リオ・オリンピックの中継映像で良く見ました。 標高710mの丘に立つコルコバードのキリスト像は39.6メートル。 やっと三分の一。ここで子供たち(小学校高学年?)三人に抜かれました。「失礼しま~す」と言って、駆け上って行きました。 元気で爽やかな子供たちを見ると嬉しいですね。
 
                      ● 高さ61.5メートルの標識
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やっと半分。博多駅と同じ高さです。 もっと登ったような気がします。40歳代のご婦人がゼーゼー言いながら「どうぞお先に行って下さい」と、立ち止まっていました。「大丈夫ですか?」と尋ねると、笑顔で頷いています。 大丈夫でしょう。
 
                    ● 80メートル地点での塔の内部
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この鉄骨構造が地震や強風から福岡タワーを守っているのですね。福岡タワーは8,000枚のハーフミラーで覆われています。外から見ると鏡のようですが、内側からは外の景色が覗けます。
 
                      ● 高さ100メートルの標識
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あともう少しです。 博多ポートタワーと同じ高さまで来ました。博多ポートタワーの展望室は70メートル地点ですから、既に超しています。少し、足の筋肉が疲れ始めてきて、速度が落ちてきました。 ここで中学生?一人に抜かれました。
 
                      ● 高さ116メートルの標識
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ゴール前の中途半端な高さの標識だと思ったのですが・・・それに、ハイペリオンって何だろう? もしかしたら・・・家に帰って調べたら、やはりそうでした。ハイペリオン=セコイアの木です。スターウォーズの森林都市の撮影に使われた巨木です。現在、セコイアの木の中で一番高い木が116メートルであり、その高さに合わせた標識なのでしょう。
 
                    ● 577段、123メートルのゴール標識
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ナニナニ・・・こんだけ頑張ったのに、消費カロリーをあめ玉で換算すると・・・たったの5個分? なかなか痩せないはずだ!
 
                  ● タイムカード 公式認定記録用紙
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12時15分登りスタート、28分ゴールですから13分でした。アラコキ(アラウンド古希)の年齢からすると、まあまあでしょう。 これまでの最速到達は3分18秒とのことですが・・・それは人間じゃなく猿でしょう。 挑戦する気はありません。
 
しばらくの間、展望室から美しい博多湾を眺めていました。 
 
                       ● 宝満山から立花山
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                         ● 西戸崎・相ノ島
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                             ● 志賀島
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                          ● 志賀島から残古島
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                       ● 残古島から可也山
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博多湾と玄界灘を眺めていると、足の疲れが吹っ飛びました。
 
ばってん、展望室までの階段は、ほんなごつ、きつかったバイ。「福岡検定」のチラシに、こげな「博多にわか」が載っとった。
 
「海ば見ろうと思うてくさ、福岡タワーの階段ば登って来たばってん、どうかいな。体のくたびれて、もう動っきらんばい。」
「そらあ、展望台まで来りゃあ、そこで限界(玄海)の見える。」
 
 
このエリアには良く来ます。歴史の勉強をする為に、福岡市博物館に来るのですが、近辺の町並みがステキなので散策を楽しみます。その度に、博多湾に面した小戸公園愛宕浜中央公園シーサイドももち海浜公園などが立地する早良区や西区を羨ましく思います。東区では東浜ふとう箱崎ふ頭香椎浜ふとうみなと香椎などの物流関連・港湾関連の施設が生活ゾーンと海岸線を遮断しているのです。海の中道に海浜公園がありますが、海岸には面していません。アイランドシティの照葉の町は素晴らしい環境が整っていますが、博多湾の内側に面し、外側はクレーンが立ち並ぶ港湾施設となっています。 福岡市の発展には、今後とも物流が大切であることは承知しています。東区民の一人として小さな意見を述べさせていただけるのであれば・・・アイランドシティを抜けた奈多から西戸崎までの博多湾海岸線については、生活ゾーンと湾が望める公園が整備できたら、と思っています。 都市が巨大化すればするほど、市民には自然(うっちゃんの場合は特に博多湾)の癒しも必要です。
 
1989年(平成元年)317日~93日まで、早良区百道浜一帯の埋立地で福岡市政100周年を記念して「アジア太平洋博覧会」が開催されました。国内・海外から43のパビリオンが建設され、日本から1,056の企業が出展参加した博覧会の入場者総数は823万人を超えました。福岡タワーはそのシンボルタワーだったのです。福岡市博物館もパビリオンの一つでした。 当時、幼稚園児だった息子を博覧会に連れて来ました。その息子がもう32歳になるのですから、親が歳とる筈です。
 
             ● 博覧会場 福岡タワーの前で息子と
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福岡タワーからの眺めと博覧会当時の懐かしい映像をyou-tubeで楽しんで下さい。
タワーからの眺めはyou-tube投稿の2009年当時です。
        ●福岡タワー    kwtk6636さん提供
 
 
うっちゃんの博多湾を想う