とても良いネーミングのわりに、
ヒットしている感じがしないと多くの人に言われます。
その原因はア―ト作品を単発でポツポツ進めているからだと私は思います。
要するにこのエリアのトータルプロデューサーがいないからだと思うのです。
ところで、世界の旅行市場に影響力を持つ複数の旅行雑誌が、
2019年の旅行業界のトレンドをつくるきっかけとなる「2019年行くべきデスティネーション」を発表し、
“SETOUCHI(瀬戸内)”が続々とランクインしています。
こうした中、米国で最も著名な媒体の一つであり、
国際的な影響力も大きい「The New York Times」が1月9日に電子版で発表した
「52Places to Go in 2019」において、
第7位に“Setouchi Islands”が日本で唯一選出されました。
広島県が中心となって進めてきたこのプロモーションは、
背景として、あえて「広島」を名乗らず、北海道に匹敵する地域ブランドを作るために、
9年前から「瀬戸内」を前面に出してきたのがこうした成果を生んだわけです。
この評価されたポイントは瀬戸内の海とアートです。
瀬戸内DMOに参加し、海に面する神戸は十分にそのパッケージに参画することが可能であり、
安藤忠雄さん設計の県立美術館から北へ続くミュージアムロードは磨き上げる価値があると私は思います。
今、欠けているのはそれを先導するプロジェクトリーダーです。
ふるさと応援大使などの制度を使い、
アートによる地域おこしをトータルプロデュースできる人材を招聘し、
地元の水道筋商店街の若手店主とプロジェクトを組めば、
瀬戸内ブランドの一地域として世界レベルで注目され、
インバウンド客がかなり訪れる地域になると思います。