終戦の日 | かしのたかひとマインドマップ

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かもめ地域創生研究所
理事
樫野孝人のブログ

甲子園球児を目指した私にとって、8月15日の試合中の黙とうは少年時代から
目に焼き付いたシーンでした。

大人になってから、「終戦の日」が国によって違うということを知りました。

伝統的な戦時国際法において休戦協定の合意は口頭による同意によれば良く、
文書の手交を要件としないので、休戦が協定された日と休戦協定が外交文書(降伏文書)として
固定された日が異なるようです。

アメリカ合衆国、イギリス、フランス、カナダ、ロシアでは、
大日本帝国政府が公式にポツダム宣言による降伏文書に調印した9月2日を
対日勝戦記念日としています。

同じく連合国の中華民国やソビエト連邦、連合国ではない中華人民共和国の対日戦勝記念日は、
その翌日9月3日です。

日本は8月15日を終戦の日としていますが、
今の私は、8月15日と同じくらい、
原爆が広島に落とされた8月6日という日の意味を
深く考えるようになりました。

広島県庁の特別職として仕事をさせていただき、
初めて8月6日に平和記念式典に参列し、
被爆者の方々が今も苦しみの中で頑張っている姿を目にしました。

私が少年の頃、今は亡き父が、
「お父ちゃんは、空がぴかっと光るのを島から見たで。」
と話していたことを思い出します。

父は広島県江田島市で生まれ育ち、中学卒業後、神戸にやってきました。
直接の被ばくは無かったようですが、島暮らしですから当然、瀬戸内海の魚を食べています。
畑の作物も食べています。
2011年の東北大震災後のようにガイガーカウンターで放射線量を測れない時代ですから、
放射線を浴びた食物を気づかずに食べて育ったと思います。
そして59歳の若さで胆管がんで他界しました。

国政では平和な日本であるために様々な議論がされています。
平和を願う気持ちは同じはずですが、それを守る方法論がそれぞれ違うわけです。

さらにはこれまで想定していた武力戦争だけではなく、ウイルス戦争や経済戦争、
サイバー戦争など平和を脅かす争いがあとを断ちません。

原子力発電所の再稼動も進んでいます。

平和を守るには「どの方法がベスト」という「正解」は
ひとつではないかもしれませんが、
国民みんながもっと議論して、
少なくとも「納得解」を出していくのが
政治の役割ではないでしょうか。


とてつもなく大きな課題であり、私ひとりで、とてもやり切れる事ではありませんから、
皆さんと一緒に日々考えていきたいと思います。