平成28年度当初予算編成に関する重要政策について副知事に提言を行いました. | かしのたかひとマインドマップ

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かもめ地域創生研究所
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樫野孝人のブログ

本日、平成28年度当初予算編成に関する重要政策について、
13頁60項目の項目を吉本副知事に提言を行いました。

プレゼンテーション後、マスコミに対しても
その中の5項目を記者会見したので、お知らせします。


1、警察官の増員と定期パトロールの実施


現在、犯罪認知件数は良い方向に改善しているものの、まだ国内ワースト7位という状況に変わりはない。ところが警察官は280名の欠員が出ており、一時不在交番も目に付く状態である。新規採用、再任用併せて「優れた警察官」の採用を促進し、一時不在交番を無くし、定期巡回も出来る人員体制を再度検討し、街の見守り機能を強化していただきたい。

2、観光戦略の抜本的見直し
 じゃらん宿泊旅行調査2015によると、兵庫県への来訪者は関西ブロックから44%、中四国ブロックから19%、関東ブロックから16%、リピーターが72%を占めている。県外に兵庫県の魅力が発信され、新規顧客を開拓しているとは言えない状況である。兵庫県の魅力つくり、魅力の磨きなおし、魅力の情報発信を改めて見直し、抜本的な骨太の改革案を策定していただきたい。

3、株式公開企業の支援
上場企業の本社所在地は全国上場企業3542社の48.9%が東京に立地しており、兵庫は111社(3.1%)に過ぎない。株式公開企業が増えると東京マネーを神戸に呼び込むことができ、戦略投資が増加するだけでなく、企業の成長スピードが加速される。さらに再編、統合、再生など神戸経済界全体への波及効果が期待される。大阪442社、愛知218社、神奈川189社に匹敵するような株式公開企業数を目標に取り組んでいただきたい。

4 偏差値以外の学校選びの軸つくりと兵庫県立大学の志願者数増
人口の社会増の大きな節目は進学と就職である。ところが、兵庫県の大学進学者の他県流出率は55%、京都府50%、大阪府45%と差をつけられている。偏差値において京大>阪大>神大、大阪府大・大阪市大>兵庫県立大、大阪教育大>兵庫教育大、同志社大>関西学院大、近畿大>甲南大と不利な状態を打破し、偏差値以外の学校選びの軸を提示していくこと。まずは、兵庫県立大学の個性・特色を更にアップし、志願者数を増やし、学生数を増やす計画を検討されたい。


5、三宮再開発への関わり方
これまでの兵庫県の関わり方は三宮再開発関連の2つの会議のオブザーバー的な参加にとどまっている。が、魅力ある兵庫県をつくるには、その中心となる神戸市の魅力アップは不可欠なものである。いずれこの大型開発に対しても兵庫県への助成金依頼が出てくるのは間違いないので、基本プランにしっかりコミットして参加するべきである。「金は出すけど口は出さない」では、将来に禍根を残すことになるので、「金も出すけど口も出す」スタンスを明確にし、三宮再開発の会議での発言権、イニシアティブをとる動きをお願いしたい