今度はシカについて | かしのたかひとマインドマップ

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かもめ地域創生研究所
理事
樫野孝人のブログ

昨日は板宿事務所でシカについての相談を受けました。

現場(民間)と役所の双方の考えの違いや盲点などを埋めて
最適な解を見つけていくのも地方議員の仕事かもしれませんね。

シカの捕獲は兵庫県で年間3万5000頭、これも一頭16000円の捕獲量を支払い、
猟友会の皆さんに協力してもらっています。

ご存知の通り、猟友会の皆さんも高齢化が進み、
これだけの数を捕獲するのは重労働で趣味の領域を超えています。

また一頭16000円ではビジネスとしても採算は合いません。

県は県内7カ所に2時間以内に行ける処理場を整備したようですが、
利活用されているのは全体の5%程度しかないとのこと。

この理由は、撃ちどころが悪いと活用できない点、
うまく捕獲しても60kg中10kgしかシカ肉は使えないらしく
歩留まりが悪い。

ハンターは捕獲してもわざわざ処理場に持っていくインセンティブがないので
(肉屋を主業としている処理場は一頭5000円で買い取っているところもある)、
捕獲した近くに埋めているのがほとんどだそうです。

これを餌にイノシシなど別の有害鳥獣も集まってくるとか。

これだけ聞くと、機能しづらい仕組みで処理場を整備し、
激増する農業被害(年8億円)の対応に追われているような気がします。

このボトルネックを解消し、
問題解決がお互いメリットのある仕組みにしていくのが
本当の行政改革。

来年度事業に反映されるように働きかけていきたいと思います。