kashi-heigoの随筆風ブログ-富山の名水

 


 ブロ友のひとりが、メールをくれた。
「平ちゃんのいる富山って、どんなところかなぁ、るるぶとかいうマガジン買い求めて、富山・立山・黒部を読んでいるの。いっぺんは、行きたいけど、まだまだ子どもにお金がかかるし、マガジンで我慢して想いを巡らしているの」と。
 遠く南国のご婦人である、おいそれと北陸の地にまで足を伸ばすのも難しいもの。

 

 この夏、知人の娘さん夫婦も家族で、ニホンザルやカモシカもいるという欅平までトロッコ電車にも乗りたいと、東京からやって見えた。拙宅をホームベースに、あっちこっちと海にも入り、富山を満喫して帰られた。

 ボクが、ブログに「立山の雪解け水が地下を潜って、湧き出るんだ。またその水は、美味しいことこの上もない」などと書くものだから、あるいは黒部の名水に触れたいと思われたのかもしれない。

 

 以前にも、昔の職場の同僚が、「貴台の自慢の富山湾の寒鰤を食べたいし、温泉にも入りたい。ついては、お宅にも寄りたいが・・」と。この時は、冬であいにく気候と交通の便が悪く拙宅には寄らず、寒鰤に舌包を打って温泉で、ご夫妻で一泊して東京に戻られたのだが・・。

 

kashi-heigoの随筆風ブログ-トロッコ


 るるぶマガジンで旅情を楽しんでいるブロ友には、こう返事をしておいた、
「夏から秋にかけて、立山・黒部はええよ。そいでも、じきに冬が来る。冬が来れば、真っ赤なおべべも、はぎとられ、真っ白になるよ」と。
 たしかに、立山・黒部のあの有名なアルペンルートも、長い厳冬をやり過ごし、耐えに耐えてきただけに、遅い春を迎えると、山々や木々の緑が際立っていて、訪れる人々に新鮮な感動を与えてくれる。ただその期間もほんのわずかである。雄大優美な景観に加え、ここにしかいない動植物群が、原色図鑑となって迎えてくれる。天気さえ許せば、感動のパノラマになる。

 

 

kashi-heigoの随筆風ブログ-シャモニー・モンブラン

 

 


 そう言えば、遠い昔、ビジネスでヨーロッパに出張した折、少しばかり足を伸ばして、モンブランに行ったことがある。モンブランは、ヨーロッパ・アルプスの最高峰で標高4810M。フランスとイタリアの国境に聳え、消えることのない冠雪からどちらの国でも『白い山』と呼ばれる。五月の連休明けだったろうか、スイス国境からも近いシャモニー・モンブランの町を訪れた。その折の、思い出の写真がないかとアルバムを、探せども見当たらない。今の世の中、有難い時代である。先ほどのるるぶマガジンならずとも、インターネットを操れば、思い出の地にいくらでも、辿りつける。動画さえも助けてくれるから、感動さえも再現できるのだ。

 

 話を戻そう。これからの季節、秋の紅葉のシーズンにも入り、黒部の景勝は見事である。直に厳寒の冬がやってきて、白い衣で覆われるとから、その姿は美しいのだろう。秋は、また空気が澄んでいて、黒部ダムの放水もダイナミックな仕掛けに見えてくる。高さ186メートルと日本一のこのダム、東京ドームの高さの約3倍はあるそうな。

 

 近くにおれば、いつでも行けると思うから、そうしばしば出かけるわけでもない。やがて、孫が海だけでなく、黒部・立山へも行ってみたいと言うかもしれない。その時は、案内を買おうと思う。