人はよく、ボクを評して、活発で行動的だとか、豪放磊落、エネルギッシュと言う。身近にいるツレに言わせると、気分屋でおっちょこちょいだと。酷い言われようである。モノは言い様でなんとでも言える。今回は、自らの性格に焦点を当て、少しく観察注視し分析してみたい。


kashi-heigoの随筆風ブログ-心は弾む


「あなたは、気分が高揚しているのね、あっちこっちに、電話して喋りまくっているじゃなーい」とツレの反応である。
 先日も、夜中に目が覚めて、台所に立って、作り置き料理を六品も用意してしまった。冷蔵庫や戸棚に材料があれば、いくらでも作れてしまう。数日前なんか、鯖の味噌煮・卯の花の煎り煮・鶏の甘煮・鯵の南蛮漬け・鰤大根・大豆の煮昆布も作った。その間も、コーヒー豆を曳き、ゴマを炒り、朝風呂を浴びるのである。


 幻覚を見るとか、妄想を抱くと言うことはないが、妙に気分がはっしゃぐのである。寝ているのが勿体なくなる。多弁になる、ツレが相手をしてくれないと、相手探しにあっちこっちと電話をしたくなる。これに酒が入ると、いささか始末が悪い。最近は、ツイッターという便利なものがあるから、誰となしに相手をしてくれる。本人が自覚しているから、どこかでブレーキをかけるが、時として利かなくなる時もある。ネットの友人が、先日、パソコンがウイルスに感染したと嘆いている。だから、「怪しからんサイトに侵入したのでは」と、やらかしてしまった。日頃、真面目をもって任じている御仁だから、返答に困り果てていた。



kashi-heigoの随筆風ブログ-しゃべりまくり


ツレは、こうも言うのである、
「感情が高ぶった人って、『自分は何でもできるなどと気宇壮大になる。眠らなくても平気。多弁・能弁で一日中喋りまくる』って言うじゃない。あなたにぴったり当たっているわ。そういう人って、気が大きくなって、クレジットカードで、買い物なんか、やり放題だそうよ、大丈夫」と。
ただ、その性癖もないではない。ネットでグルメ食品を余分に買ってしまう癖はある。大抵うに・たらこ・いくらといった魚卵かハム程度の燻製の類であるから、保存が利いて無駄になることはない。


しかし、次の言葉に驚いた、
「アイデアが、どんどん浮かんで、ブログに書くネタに困らないというけど・・・あなたはソウ(躁)でもないわね、いつも苦しんでいるから」
 少し、心配になってきて、ネットで調べてみた、
躁の人は、身体的にはぐっすり眠るが短時間ですみ、食欲がすこぶる旺盛である。精神的には、エネルギーにあふれ、いつも陽気で高揚感がある。愉快で何事にも興味や関心を持つ、自信過剰。思考は、自分は何でもできるというような誇大妄想に陥りやすい。思考や連想は速いが揮発的、観念が錯綜・軽率・判断の欠如の傾向ある。また行動が伴わない計画が多く、過剰な出費をしやすい。

kashi-heigoの随筆風ブログ-躁

 いくらか当たっているような、いないような。体質なのかもしれない。静かにクラシックを聴きながら、コーヒーを啜るとか、雨音を聴きながら詩を詠むということが出来ればと思う。いつも陽気で、機嫌のいい人間には違いない。おっちょこちょいだろうが、気分屋と言われようが、これは生来のものだから、今更変えようがない。これで、若くて、男前で、金があれば何も言うことないのだが・・・。ないものねだりだろう。


 まあ、こうして恥ずかしげもなく自己分析するくらいだから、たしかに普通ではない。あらかじめ、この性癖分かっていれば、若い時分から上手く操って、エネルギーを分散させないで、価値あるものに集中特化させたものを。今更、気付いても遅かりし由良之助である。