我が家に、母の大切にしていた、唯一つの宝物の人形があった。目元の麗しく、肌が白く、柳腰で涼しげな表情の、あの博多人形である。多少丸っこい感じなので、瓜実顔とまでいかないまでも、ややほっそりした顔、ふっくらした頬で、涼しげな目元だった。⇒http://goo.gl/U1ncr
3/5 8:26

エアロバイクを漕いでいると、先ほどのパソコン教室のスレンダー美人先生が遅れてやってきた。「あらぁ、先ほどはご苦労さま」と優しい笑みがこぼれた。このスレンダー美人が、ジムのトレナーもやってくれないものか、手取り足取りと希うのだが・・⇒http://goo.gl/DovZO
3/6 6:36

この落葉性の低木を漢字で書くと満天星となる。なんとロマンチックなのだろう。一か月もすれば、すずらんの様な白い花を咲かせる。秋の美しい紅葉を楽しみ、今は芽ぶきを鑑賞することができる。山鳩の満天星の庭に来て、春は間近か餌を啄ばめり⇒http://goo.gl/OgSeU
3/7 9:17

ちょうど桃の節句が過ぎた頃だった。野の雪も融け、梅の蕾も膨らみ、春の息吹が感じられるころだった。もう冬は終りだった。それから間もなくして、ボクは小学校を卒業した。あれは、先生の家出だったのか、夫人の孤独病だったのか知らない。⇒http://goo.gl/K9cUK
3/8 8:10

パンツゥとかビー玉を賭けて遊んだ時代は、敗戦で人々の心の傷がまだ癒えない時期だった。どこの家にも、こどもが鈴なりだった。やがて、子どもの賭け遊びも、大人たちの花札遊びも姿を消した。経済成長が始まり、中学を卒業すると集団就職で都会に出て・・⇒http://goo.gl/MqBdH
3/9 6:18

そのころ、親不幸なボクときたら、連日、七色のネオンたなびく夜の銀座を徘徊していた。もしかすると、銀座の女狐を相手に、相好を崩していたかもしれない。「あらぁ、平ちゃん、すっかりご無沙汰じゃなーい。一度、ママも入れて、ゴルフなんか、どう」⇒http://goo.gl/qBvzV
3/10 6:50

「たらればの話は、いくらでもあるんや。あの時こうして<たら>、あそこでこうして<れば>ってね。<たら><れば>の話をしても意味はない。ニラレバなら、酒の肴になるが、いやそうか、鱈もレバーも酒の肴になるね」と笑う。⇒http://goo.gl/eSeME
3/11 9:03