kashi-heigoの随筆風ブログ-ヘルスメータ1


 人間だれしも弱点はあるものだが、僕の場合そのひとつが、食欲にすぐ負けてしまうこと。何度やってもダイエットに負けて苦杯をなめることである。たしかに60代半ばにしての減量は、難儀なものだ。エネルギーの燃焼効率が、すこぶる悪くなっているからである。闘わないで、我慢も意識もせずに、痩せる手はないものだろうか。ともかく意思の力を用いないで、いや少しぐらいの我慢は、よしとしよう。たとえば、一食はご飯を止めにして、パンにする程度なら。無類のご飯好きの僕には、所詮無理か。


 今までもいろいろのダイエットに挑戦し、10キロ程度の減量には、二度ほど成功した経験がある。しかし、結果的には、リバウンドしてしまう。若いころならいざ知らず、今ではもう成功する手立ては、外科手術にでも頼らない限り、無理なのだろうか。胃の中に、バルーンを入れて、いつも胃の中を一杯にしておくとか、胃を糸で縛って容量を小さくすとかの方法とかで・・・。



kashi-heigoの随筆風ブログ-こんにゃく


 昔といっても40年前だが、著名な評論家の故・大宅壮一氏が、87キロの体重を落とそうと朝から晩まで、こんにゃくばかり、食べ続けて13キロの減量に成功したとか。勿体ないと言って、もう一度洗って食べたりして、遂には栄養失調になったと巷間伝えられていた。東西随一の博識家の大宅氏にしてそうだから、凡人の僕ごときに減量は、出来ないのではと、半ば諦めの境地だが・・・。


  ただ、似たようなことで成功体験がある。若いころ、健康のため禁煙か禁酒か、どちらかを選択しろと医者に迫られた。難しい方と思って、禁煙を選んで成功したことがあった。一日に40本も喫煙していたヘビースモーカーの僕には、苦しいものだった。その成功の手口は、メンタルに訴えることだった。禁煙したら、どんな良いことがあるかを、出来るだけ項目を上げ、それを紙に書き出し、トイレに貼りだした。毎朝、大きい声で読み上げる。たとえば、『タバコをやめると、空気が美味い』とか、『タバコをやめると、食事の繊細な味が分かるようになる』と、プラス面だけを上げたのである。これが効を奏して、何の苦もなく禁煙に成功した。

kashi-heigoの随筆風ブログ-ヘルスメータ2


 この伝に従えば、減量だって簡単なはずである。得をする諸点も簡単に挙げることが出来るのだが、その反対に損をすることも、それ以上に頭に浮かぶ。しかも、『タバコは、やめる』の一言だけだが、ダイエットの場合は、『飯は軽く茶碗一杯だけ』、『脂濃い食事はするな』、『間食するな』、『よく噛め』、『甘いものは食べるな』などと禁止項目ばかりである。モチベーションがない。

 あろうことか、ツイッターで『一か月で5キロの減量を』ダイエット宣言までしてしまった。今のところ、正直言って、効果は上がっていない。それどころか、敗北宣言をすべきかどうか、迷っているくらいである。


ただ、スローガンだけは、出来ている。

   健康法 ビール一缶 ご褒美に 揚げ物控えて 腹八分目
   よく噛んで 間食せずに 朝歩き 海と畑の 日本食材
   毎朝の 計る楽しさ ヘルスメータ 砂糖抑えて 玄米食

                                                         2011.9.26