お疲れ様です、はやくも入職して10ヶ月が経ちました。1年目研修医のくろぺーです。2021⇒2022年となりました。

10ヶ月、急性疾患を担当することが多かったため、死について考える機会が多かったです。それについて最近考えていることをつづります。

 

 ローテート上、慢性期というよりは急性期の患者さんの対応をすることが他研修医より多かったと感じています。

 その分、人の死というものを10ヶ月で多く経験しました。学生時代も実習で目の当たりにすることはあったのですが、責任のある担当医の立場として、担当患者さんの死に直面すると、感じることがたくさんありました。

 あの時ああしていれば助かったのかもしれない、あの治療介入で本当によかったのだろうか、ご家族とご本人の希望をできる限りかなえることができたのだろうか、と考えることが多いです。

 

 死に至りうる超急性疾患の時に大事だと最近ひしひしと思っていることが、ご本人・ご家族との対話だと思っています。

 じわじわと進行していく癌とは異なり、急性疾患ではご本人・ご家族の考えが定まらないうちに病状が悪化して決断をくださなければならない時期がやってきます。したがって、限られた時間の中でご本人・ご家族に情報提供し、意思決定のお手伝いを行わなければなりません。

 

 担当患者さんの病状説明をする機会が外来でも病棟でも最近多いですが、厳しい転帰をたどりそうなとき、重症度とこれから起こり得ること、心臓マッサージや人工呼吸など一歩踏み込んだ救命処置を行う可能性とそのデメリットの説明が難しいと感じています。急な出来事に患者さん本人やご家族も動揺されることが多く、その中で意思決定を迫られます。私自身が同様の立場でも迷いが生じますし、冷静な判断ができず、その場でした選択に後悔するかもしれないです。

 そのような状況下でいかにして分かりやすく、感情を受容しながら後悔のない意思決定をするための説明を行うのか。

 

 上級医の先生方の説明をみて自分だったらどう説明するか、どういうところを取り入れたらいいか日々学んでいます。

 

 早くも1年目も終わりに近づいてます。将来の選択を考えつつ、より良い医療を提供できるようこれからも研鑽していきます。