お疲れ様です。奄美中央病院の酒本です。

最近アップを忘れていたので再度ACPジャーナル抄読会の内容をアップします。

 

今回は前立腺CaのPSA検診の件です。

今回のUSPSTFのガイドラインではPSA検診は70才以下の場合は検診においては積極的に進めないとのことです。あくまでも個別対応が重要とのことです。

 

前回の抄読会の内容もPSA検診は死亡率の改善はあるものの効果がわずかで有害事象との関連もあるため、積極的に勧めるという内容ではなかったのですが、それに追随する形の報告です。

 

結局のところ前立腺Caそのものが非常にゆっくりとした進行であり、かつ治療的な介入の効果がそこまで大きくなく、有害事象も無視できないため、上記の結論に至ったものと考えます。

 

癌に対する早期発見・早期治療は必ずしも正しいとは限らないことを念頭に入れておく必要があります。