どうも僕です。

 

『整形もできる内科医になりたい』とのことで、現在整形研修中です。

 

NEJMの大腿骨骨折の総論です

 

アジアにいる限り、整形外科なら将来仕事がなくなることはない?

 

頸部骨折は予後は悪いということを認識しないといけないということが今回のポイントです

 

高齢者で起こる骨折ですから、ほとんどは関節置換術になると思われます。

 

まずは解剖

①頸部骨折

②転子間骨折

③転子下骨折

なのかを上級医にプレゼンできなくてはいけませんよね・・・。

ポイントは大結節と小結節の同定

だと思います

 

そこがわかれば大丈夫

大結節も小結節も問題なさそうであるので、これは頸部骨折

 

これも頸部骨折

 

大結節と小結節には問題ないので頸部骨折でしょうか

転子下骨折ですね

大結節と小結節部分に骨折線が見えます。

これは転子間骨折ですね

頸部骨折とレントゲンで判断がついたら、次は分類しましょう

Garden分類は頸部骨折の分類です(勘違いしないように)

なぜ分類が大事か?

それは術式がの選択に影響するからです

 

Garden分類ⅠやⅡであったら骨接合術が検討されますよね。

 

 

 

 

 

次はメイン!

頸部骨折の予後です

 

治療せずにおくと、予後は良くないとかいてあるように、

非手術⇒寝たきり必須ですのでうなずけます

ですから基本的には手術と思われます。

 

しかし手術したから、「はい!元通り」ということではないのです

手術しても予後はわるいのです!

 

大腿骨骨折後にかんして

1か月後の死亡率は10%

1年後の死亡率は36%

元々自立されていた人は

 11%が寝たきり

 16%が施設

 80%が補工具が必要

になってしまうのです

 

個人的にはとても驚きでした。

 

 

容易で予後がよい疾患であるという認識は捨てる必要がありますね

 

 

 

リスクはほとんど減らすことできないのですね・・・・・。

 

 

手術を受けなかったら、予後はやはり悪くなります

1年で4倍・・・・。

 

さっきのデータみると

手術と非手術の併せると1年の死亡率は36%でしたよね。

 手術の死亡率をXとすると

 非手術死亡率は4X

併せて36%なので、手術の死亡率Xは7.2%位となるのではないでしょうか。手術しなかったら28.8%位。そりゃあ手術しますよね

 

 

 

できれば手術は早い方がよいともされています。

 

 

 

 

以上です

 

内科病院でもよく見る疾患:大腿骨骨折

 自分で視点を変えると学ぶことは沢山ありますね