12月15日(水)
今日は瞼に何か棲みついている。
目には見えない何かが。(妖精?妖怪?小さいおじさん!?)
じゃなくちゃこんなに頑張って開いているというのに
鏡にうつる普段の半分の大きさである目の説明がつかないではないか。
結局仕事を終えて5時に帰宅し、
諸々をこなして寝床についたのは6時頃。
今日も仕事は夜中だし明日は朝早いし寝溜めしよう。
11時、あわよくば12時まで寝よう。そうしよう。
ブーブーブーブー
嫌な音がして飛び起きた。
仕事の電話だった。10時。
寝溜めに失敗した。
後のこの有様。目が開かない、いや、開くのだけどすぐ閉じると言うべきか。
まあそんなことはどうでもよくて、(この先もどうでも良いのだけれど)
仕事は夕方出勤すればいいやとランチに出かけた。
そうあの某有名なイタリアンワイン&カフェレストランに、である。
最寄駅に出来たこと(結構前の話)は知っていたのだけど行ったことがなかった。というかサイゼリヤ自体に暫く行ってない。(あ、言っちゃった)
学生時代はよく行っていたなぁなんて思いながら
扉を開くと学生グループが3組座っていた。
だよねー!サイゼにたまるよねー!って心の中で今の子たちも私達の時代も変わっていないことに何だか安心した。
しばらく来なかったうちに知らないメニューがたくさん増えていた。
悩みに悩んで
エビとブロッコリーのパスタ(メニュー名忘れた)と
ドリンクバーを頼んだ。
ふと店内を見回すとタバコのマークが見えた。
お!?喫煙所ある!?お店入る前に1本吸おうと思ってたけど忘れたから助かるー!ラッキー!と矢印のさす方向へ向かった。
ところがどっこい(死語?)封鎖されているではないか。
感染対策ですって。あァそうですか。
そうですよね、入った瞬間「まずは手の消毒してくださーい!」って叫ばれましたもん。(マスクよ、飛沫の全てを受け止めてあれ)
まあ仕方ない。ドリンクバーで飲み物を入れよう。
コーヒーの選択肢しかなかったのだが、
一応冷たいのは何があるのか眺めていた。
炭酸水、メロンソーダ、ふーん。
「何かお探しですか?」
急に声をかけられてびっくりした。
………「なにかおさがしですか?」
正直に言えばさっきまでは喫煙所を探していたし
あったりしないかな、と少し思っていた「ドクターペッパー」のことを言うべきなのだろうか。無いことは一目瞭然である。
というかまず、ドリンクバーの前でコップを片手に立っているのだから、そのコップに入れる「飲み物を探している」で間違いないわけなんだが、なんでこの女性店員はこんなこと聞いてきたんだ…?怪しいと思われてる…?ドリンクバーちゃんと注文したっけ…?
と、色んなことが一瞬で頭の中をぐるぐる駆け巡った。
そして口をついて出た言葉は
「いえ、大丈夫です。」
それ以上でも以下でもない。
これ以外の言葉は思い浮かばなかった。
そして微かによぎったドクターペッパーの選択肢は無くなり、コーヒーをコップの中に注ぎ、席に戻った。
コーヒーを2口ほどすすったところで料理がきた。
エビとブロッコリーのパスタをぺろりとたいらげ、
2杯目の食後のコーヒーを飲んで店を出た。
外の喫煙所でやっとお預けを食らっていたiQOSを吸った。
あァ、今日は一段と目が開かない、
いや、開くけどすぐに閉じる。
まるで何か目に見えないものが瞼に棲みついているようだ。
鏡に映る自分の目は普段の半分の大きさで、
なんだか目つきが悪く見えた。
そうか、あの店員さんはしかめっ面でドリンクバーの前に立つ女。何か探していると思ったのだろう。
これを打っている今ならば、
コーヒーの入ったカップと炭酸水の入ったコップを片手に1つずつ持って席に戻ったかもしれない。