田牧大和(タマキ・ヤマト) 藍千堂菓子噺 甘いもんでもおひとつ 上 下 | kasatakakt66

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-- -黄 葉---

                                     

 


文庫本ですと、281ページですが、大活字本シリーズの為に、

上巻が257ページ、下巻が296ページとなっています。
孫の名前が同じ大和なので、思わず手に取り図書館より借りてきました。

著者プロフィール
田牧大和(タマキ・ヤマト)
1966(昭和41)年、東京都生れ。2007(平成19)年「色には出でじ 風に牽牛」(『花合せ』)で小説現代長編新人賞を受賞。著作に『花合せ』から始まる「濱次お役者双六」シリーズの他、『酔ひもせず』から始まる「其角と一蝶」、『甘いもんでもおひとつ』から始まる「藍千堂菓子噺」、『鯖猫長屋ふしぎ草紙』から始まる「鯖猫長屋」、『錠前破り、銀太』から始まる「銀太」の各シリーズ、『とうざい』『盗人』『八万遠』『恋糸ほぐし』などがある。(新潮社ウエブサイトより)

ストーリー
 季節のお菓子でにぎわい、日々評判が高まる藍千堂。

 神田の片隅のこの小さな店を切り盛りするのは、晴太郎と幸次郎の兄弟。この二人、実は江戸で名店と謳われる「百瀬屋」先代の息子たち。

 父母亡きあと、叔父の清右衛門に訳も分からず店から追い出されたのだ。兄弟は、亡き父の教えと「甘いもん」を前にした時の客の「いい顔」を励みに、職人の茂市と三人で店の評判を上げていく。

 そんなある時、菓子一辺倒、仕事一筋の晴太郎が恋をした。ところが惚れた相手の元夫は、奉行所を牛耳る大悪党。前途多難な恋の行方に不穏な影が忍び寄る・・・・。


その作中に出てきた和菓子の絵とコメントがありました! 

 


【青柚子の葛切(あおゆずのくずきり)】


砂糖蜜に絞りたての青柚子の汁を足したもので、きりりとした酸味と爽やかな香りの夏菓子。雪が悪阻で食べられなくなった時にこの葛切だけは食べられた



【百代桜(ももよざくら)】


四角く整えた白餡を、小麦粉で作った種を薄く焼いた皮で、結び目のない風呂敷包のように包む。桜の咲き具合とともに、紅色の羊羹の花弁が増えていく。

 


【四文柏餅(よんもんかしわもち)】

 


普通の柏餅は讃岐産の三盆白を使った漉餡で、上恩方村の柏の葉を使用。四文柏餅は普通のものより小ぶりで、黒砂糖を使い、小豆と米の質を一段だけ落としている。味噌餡と潰し餡の二種。値段が安いため、普通の柏餅と食べ比べられるのが名物。

                       以上文春のウエブサイトから引用。

 

頭の中に浮かぶ菓子は、とても美味しそうで、思わず、これと似た和菓子を買いに行きたくなってしまいました。

和菓子には、濃いめの緑茶が合い、ケーキには紅茶が合う!この相性は不思議ですね。

 

おしまい