ウイキペディアより
今日は二十四節気のひとつ、二十四節気の9番目にあたる「芒種(ぼうしゅ)」です。
つまり、稲や麦などの種を蒔く頃。 実際には種蒔きは終わり、田植えがはじまる頃。 農家の人は畑から目が離せなくなる忙しい時期です。
田植え用の苗も、すでに種まきは終えてもうかなり成長してきました。
芒種の芒の意味ですが・・・
芒(ノギ)は、コメ、ムギなどイネ科の植物の小穂を構成する鱗片の先端にある棘状の突起のこと。ススキのことを芒とも書く。二十四節気のうち芒種は、芒を持つ植物の種を蒔く時期のことである。 とのことです。ウィキペディアより
お寺の掲示板
ふりむけば
ご恩を
うけし
人ばかり
江戸時代後期の儒学者であり、尊王攘夷思想家としても知られる佐藤一斎(さとういっさい)の詩集『言志耋年録』(げんしちょうねんろく)の一節です。この詩集は、一斎が80歳の時に自身の思想や経験をまとめたもので、「ふりむけば ご恩を うけし 人ばかり」は巻之五「老境」に収められています。
原文
老境
世路艱難鬢髮霜
回首唯感謝恩光
父母師友皆在天
唯余孤老独彷徨
現代語訳
老境
世の中の苦労で鬢髮は霜のように白くなり
振り返ればただ感謝の気持ちばかりが湧いてくる
父母や師友は皆天に召され
ただ自分は孤独な老人が彷徨うばかりである
この詩の一節が言わんとするところ
この一節は、老境を迎えた一斎が、これまでの人生を振り返り、多くの人々からの恩恵に感謝している様子を詠んでいます。
「ふりむけば ご恩を うけし 人ばかり」という表現は、一斎がこれまでの人生において、多くの人々から助けや支えを受けてきたことを示しています。具体的には、両親や師匠、友人など、様々な人々からの愛情や指導を受けたことを指していると考えられます。
そして、こうした恩恵に感謝する一方で、一斎は自身の老境を孤独なものとして感じていることも吐露しています。「父母師友皆在天」「唯余孤老独彷徨」という表現は、両親や師友といった身近な存在が亡くなり、自分自身は孤独な老後を過ごしていることを表しています。
おしまい