0マン(1) (手塚治虫漫画全集 (21))/講談社

¥591
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手塚治虫作「0マン」をひさしぶりに読む。

手塚治虫氏の名作は数多くあれど、
そのなかで「0マン」はなかなかの傑作では
ないかと思う。

手塚作品との出会いは、
恐らく多くの人がそうであろうかと思うが、
学校の図書室にあった「火の鳥」だった。
当時は「ドラゴンボール」と「ドラえもん」
ぐらいしか読んだことがなかったので、
かなり衝撃をうけた。
深いストーリーとすこし暗い雰囲気が
日頃読んでいる漫画とは全然違った。
 
それから
手塚作品を集めようと思い、本屋に注文したのが
「0マン」だった。

すこしひねくれていたので
手塚評論本を何冊か読んだ結果、
すごく有名な作品よりもすこしマイナーな作品をチョイスした。

手塚評論本はたまに漫画が1ページ載っていて、
その1ページがすごく輝いて見える。わずか1ページから
壮大なストーリーを想像すると、すごく期待が膨らむのだ。
その期待と神様手塚というネームバリューがあわさって
なぜか手塚治虫マイブームが到来した。
あのレトロ?な絵もかなり好きだった。

そのとてつもない期待を裏切らなかったのが「0マン」だ。
当時 小学生6年生だったので、ハードルはさほど
高くないのだろうが。

簡単にストーリー紹介すると、
雪男といわれていた
地底に住む金星人と人間との争い。
極端に短くするとしょうもなさそうだが
壮大なSF大作になっている。
しっぽが生えた金星人の造形もすばらしい。

当時は週刊連載というシステム
がはじまったばかりで
とてつもなく忙しいのに、
何本か連載を抱えていたらしく、
何話かは絵がすごく雑だったりする。

あと初期の傑作「来るべき世界」にすこし
似ている。
しかし流れるようなストーリーはまさに大河SFドラマだ!

ところで手塚治虫は作品数を減らせばよかったのにと思う。
名作、傑作は数多くあるが駄作もけっこうある。
マイナー作品をけっこう買いあさったが
やはり有名作品がダントツでおもしろい。













みどりの星 1 (ビッグコミックス)/小学館

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真造圭伍作「みどりの星」を読んだ。
カエルに似た住民の住む惑星に不時着した
運送屋の青春不思議sf物語。

この人の漫画はけっこう前に「森山中教習所」
という作品をパラパラ見て、
これは松本大洋チルドレンか?最近の人は達者や。
こんだけセンス良くてもあまり注目もされんのか、
とか思った。
その後、「台風の日」という短編集の帯に
松本大洋やら有名漫画家がごっそり推薦してたんで
、どんだけすげーんだ!と思ったが、
こりゃスピリッツが売ろうとしてんなー、と
ひねくれ思想が発動された。
でぱらぱら読みしてみた感想は、
うまいし、おもしろいし、さっぱり感もよかった。
でも青春ぽいのはもういいやとか思った。
しかしその後「ぼくらのフンカ祭」という作品がなんかの漫画賞
をとっていたので、影響されやすい私はますます読みたく
なってしまった。
で「みどりの星」が新連載としてはじまったので、こりゃ買うか!
となった。あいかわらず青春ものだがSFだからいいやってことで。
読んだ感想は単純におもしろかった。基本ほのぼのとしていた。
シリアスになりすぎず、
絶望しすぎないところがいい。
あと、自由とは?!みたいな主張がテーマなのではっっ!!と
かんじた。耳が痛そうな話だ。
基本的にはキャラクターがほほえましくていいですな。
読んでてにやにやするみたいな。

理屈くさくて正義をふりかざす
ネットから登場したようなひねくれ野郎が
でてくる漫画なんざ読みたくないよなーと思う。
バカが能天気に生きている漫画が読みたい。

絵はもっと洗練してんのかとおもったけど
けっこう荒々しかった。たまに下手か?!とか思った。





笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ ほか IKKI COMIX/小学館

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笠辺哲作「短編マンガ集 バーニーズ ほか」を読んだ。
この漫画は古本屋で立ち読みして、ナイス!と思い、
ちょっと間をおき、あの漫画ナイスだったよなーと思い返し
3年後ぐらいに購入した。

まず絵の脱力具合が心地よい。藤子不二雄+水木しげる?
影の付け方とかも絶妙な気がする。
ストーリーは星新一ぽい。すこし尖っている。気持ちよく尖っている
というか。
星新一も藤子不二雄も好きなんでけっこうツボだ。

この漫画家はすばらしいと思うのだが
現在、連載してない。過去に発売した漫画も
新品では手に入らないものもある。
どっかで短編は描いていた。

もうちょっと注目されてもいいと思うのだがな。
ジオラマという、今やや旬の作家がつくる同人誌に掲載していた。
やはり認めている人は認めているのだな!と思った。
短編集出ないかな



西村ツチカ作品集なかよし団の冒険 (リュウコミックス)/徳間書店

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西村ツチカ作「なかよし団の冒険」を読んだ。
この作家の漫画は、
elekingという音楽雑誌に載っていた短編を読んで、
なかなかおもしろいじゃないか(←何故か上から目線)、
すごい達者だ、と思い、
ネットなどでいろいろと調べた結果、
「購入しましょう!」という流れになった。

で、買ってみて読んでみた。
んー期待値が高すぎた感が否めん。
悪くはない。構図、コマワリ等たくみで、絵もすごい上手だ。
おもしろいコマもたくさんある。
でもなんか、
題材とか登場人物が好きになれんというか。
すんごい好き!というふうには
ならんかった。
pixsivに載っていた漫画のほうがおもしろかった。

最近 ホームページとか見たら絵が絵本の絵みたいな感じに
なってた。
eleking掲載の短編も実験的(?)なコマワリやら構図
がおしゃれんチックだった。
ちょっとムーミンみたい。
あとquickjapanでお部屋紹介にでてた。
作者はひねくれすぎちゃったのよってオーラを感じた。
独断ですが。

最近は、読んでスカッとなるのが好きなんだなーと思う。



虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)/講談社

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市川春子作「虫と歌」を読んだ。
この漫画は、月刊アフタヌーンをパラパラ見ていたら
異質な絵があったので、なんとなく読んでみたのが出会いだ。
「これは高野文子っぽい」と思った。

そのとき読んだ「日下兄弟」という短編の中で、
腕が パッ!と解体するシーンがあるのだが、
腕の皮、肉の絶妙な分解っぷりの美しさが見事だった。
これは達者やのー
激ウマではないかと思った。
間のとり方、スクリーントーンの使い方、
線も脱力具合もセンスがよかった。

で単行本になって読んだ。

月刊誌で読むと他の漫画と比べ、
異質で目立つが、一冊にまとまると
あまり違和感がなく普通に思えた。
高野文子に似ているが、
構図やら間のとり方はすこし少女漫画ぽい。
ほとんど少女漫画は読んだことがないが。
あと登場人物のキャラも少女漫画っぽいなと思った。
正直すこし苦手だなー

お話は不思議SFでけっこう好きだが、
すこしウェットなストーリーなのが苦手。

で 最近アフタヌーンを見たら新連載がはじまっていた。
けっこうぶっとんだ不思議SFで絵もすごくて興味あり。
キャラは少女漫画ぽかった。この作者はがっつり少女漫画を
読んだ末に高野文子にはまったんだろうなーと思った。