人生の知恵(139) この二人、本当に親友?
この本の著者は日韓の翻訳に従事して、「グーグル翻訳」などでは、この仕事は絶対に出来ない、と確信するようになったそうです。
「それらは、翻訳ではなく記号の置き換えに過ぎない。言葉を1つの記号として置き換え、羅列してもおかしな文章になってしまう」
だから、“言葉の背後にある風景”を見ることが大切と言います。
「崔順実ゲート事件 」
崔順実(チェ・スンシル)
…この女性は“大統領の親友”と報道され、彼女に関連するニュースは前代未聞の驚く内容ばかりで、連日メディアを賑わしました。
日本のメディアでは“親友”で見事に統一されていたそうですが、本当にそう呼べる関係だったのか、と著者は疑問を呈します。
韓国では二人の関係を“秘線”(ピソン)と報じたとあります。
文字通り“秘密のライン”という意味で、これを親友と訳して良いものか?確かに疑問ですね。
この本を読んで事件を振り返り、二人の関係を確かめて見ると、親友より“黒幕”と呼んだ方がピッタリすると分かります。
簡単に事件についておさらいすると、こんな感じです。
今年の3月31日、収賄などの容疑で韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領が逮捕されました。
彼女の父親、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領は、1979年に側近に暗殺されています。
先の1974年には、演説中の大統領を狙った流れ弾が大統領夫人に命中、母親も亡くしていました。
2013年、両親をテロで失った悲劇のヒロインとして、朴槿恵は韓国初の女性大統領の座に就きました。
が、同時に崔順実の国政関与の始まりでもありました。
(崔順実の人間関係)
○父親は崔太敏(チェ・テミン)と言い宗教団体を運営する男で、“金の成る木”と大統領長女であった若き日の朴槿恵に近づいたのが事の始まりでした。
この男は権力者にすり寄ることで様々な不正を働きました。
○側近…映像・CM監督、チャ・ウンテク
官邸とのコネクションを利用した横領で逮捕。
○娘…チョン・ユラ
裏口入学で罪に問われました。
○元夫…鄭潤会(チョン・ユンフェ)
長年、朴槿恵の秘書室長を務め参謀としてサポートしてきた人物。
○財団、会社…ミル財団、Kスポーツ財団など
サムスンを始めとする大企業から多額の寄付や資金援助を受けていました。
これらが大統領への贈賄に当たるとして、サムスン事実上のトップ李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が逮捕されました。
タブレットPCや携帯の通話記録、手帳のメモ、側近の告発などから崔順実の国政関与が次々に明らかになりました。
大統領の演説内容から、人事に至るまで事細かに指示を出しており
「完全に、100%操り人形だった」
という証言もあります。
崔順実(チェ・スンシル)→黒幕
朴槿恵(パク・クネ)→完全な操り人形
どうやら、これが二人の関係を表す言葉としてふさわしいようです。
他にも、本を読んでいて韓国社会の現在の様子を教えられました。
例えば2015年、大学生が使った流行語の
第1位―金の匙(さじ)
第2位―ヘル朝鮮
だったそうです。
「金の匙」とは恵まれた家庭に生まれた人のこと。
その反対は「土の匙」で、貧困層の親を持つ人を指します。
「ヘル朝鮮」とは「韓国は地獄のような社会」だという意味だそうです。
これらが流行語だと聞けば、韓国社会の風景も何となく見えてきます。
同じ人物でも親友と黒幕は訳し方一つ。
同じ人間でも金の匙と土の匙は親の財力一つで決まるということ。
その匙加減を調整すべき政府関係者が金の匙を取り合うのは日本も韓国も大差ないかも知れませんね。
終わり
「目からウロコの異業種交流会@岡山」
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′岡山、または近県の仲間たちが定期的に集まって食事
や勉強会(朝活/夕活)などなど社会人サークルを作ってます(^_^)v




