歯車の行方

歯車の行方

あら、まだ足りない

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外界に触れた指が震える。

私に内蔵された心が、痛痒く踊る。

 

世界の摂理に反した存在が生まれ落ちてから

誰もが冷たい目で見ていた。

 

誰かの時間を奪っているようだった。

誰かの心を傷つけているようだった。

誰かの夢を破壊しているようだった。

 

そんな後悔は虚しくも地に流れ落ちる。

私は結局、めんどくさい人という登場人物として

誰かのエンドロールの端っこに名を刻むか、

なかったことにされているんだろう。

 

間違えたのは私じゃないし、母でも父でもない。

そんな人物に身を任せた覚えもなかった。

 

視界に詰め込まれた物質が、次々と私を貫いていく。

何故という疑問よりも先に、懺悔の気持ちが支配する。

心臓が痛痒い方がまだましだった。

 

私は謝罪する。

視界の存在達に、そして自分に。

誰かが心臓に住み着いているようだ。