現在地 | 道元のブログ

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ものの見方・考え方そして生き方に関すること。

山に入るとき、老生の必需品はGPS機能のついたスマホとスマートウォッチである。言うまでもなく目的地までの地図上で「現在地」を確認するためであるが、それでも道迷いは時々ある。今、自分がどこにいるのか、どこを歩いているのか、どの方向に歩くのか等々確認することは遭難を避ける上でも大変重要なことである。そして、何よりも「現在地を知るということ」は「これから動くいうこと」を前提にしているのである。

 

山に入り、ふと画面の「現在地」を見ながら思った。

 

老生の「人生の現在地」は?

場所ではない。

時間(年齢)でもない。

果たして、迷っているのか?

 

少なくとも、それを知ろうと思った時、「まだどこかへ動こうとしている」のは間違いのないことだろう。

 

老生72歳、「現在地」を知ろうと過去の歩みから辿っても全く意味がない。なぜなら、「現在地」は現在形だから・・・。

たぶん、これからどこへ行こう(生こう)としているのかが、人生の地図上で描ければ「現在地」は推測できるのだろう。

 

しかし、その地図にはGPS機能はなく、自分自身が地図でもありGPSでもある。

 

最近、そんなことに気づいた。

老生は「現在地」を生きている。

これからの人生のために。