「夢を語るとバカにされる」という
迫害のストーリーを作り上げることで
夢がない人もしくは
夢から逃げている人の共感を獲得し
その共感のエネルギーを
「迫害されているボクの夢を
応援して助けることが
あなたの夢になる!」という
ロジックにすり替えて
応援の夢という名のもとに
カモに貢がせる金に変え
結果として「ボクの夢」だけが
叶うやばい状況になっている。

キングコング西野氏の
オンラインサロンの件だ。

はじめに断っておきたいが
西野氏が悪いというより
西野氏のメッセージを
「間違った解釈」をして
勝手に貢いでいる方が問題だと思うのだが
「80プペル」だの「西野サロンU25」だの
妙な記事を読んだら
「貢いでいる方が愚かだから自己責任だ!」

とも言い難くなってきたので
記事にしておく。

西野氏のオンラインサロンで
毎日更新される戦略的な記事や
西野氏のビジネス書を「大人」が
読む分には何の問題もなく
むしろ役に立つことが多い。

西野氏のアドバイスを
自分の仕事や活動に置き換えて考え
どう自分の仕事や活動を組み立てていくか
自分の「夢」に向かっていく
原動力になることは間違いない。

ところがそうではない人たちがいる。
自分の夢がない人たちだ。
もしくは自分の夢から逃げている人たちだ。

西野氏のメッセージは
夢を持っている人には
自分の夢を叶える武器になるが
夢を持っていない人には
ややもするとカモられるだけ
になってしまうのだ。

夢がない。
でも何かしたい。
でもきっかけがない。

そうだ!そんな時こそ西野サロンだ!
月額約1000円と良心的で
消えていった他の
ぼったくりサロンとは違い安いので

夢がない若者でも入りやすい。

そこで何をしたらいいか
わからない夢のない若者に
「ボクの夢を手伝う夢」
というエサがぶらさげられる。
そこに飛びついてしまうのだ。
西野氏の夢を叶えることが
自分の夢や実績になると信じて。
しかもお金を払って。

このやり方に違法性はなく
洗脳的な手法もなく
多くのサロンメンバーの
「大人」たちは「スルー」している。

もしくは計算高い一部の大人たちは
「ここで西野氏に恩を売っておけば
義理がたい男で損得勘定なく
どんぶり勘定で恩を返してくれる」
と気づき、巧みに近づき、応援を買ってでる。
リターンが見込めるからだ。
(もちろん利益だけでなく
西野氏をある一定程度

尊敬している部分はあるのだとは思う)

しかしそうではない「若者」たちがいる。
夢がない。
でも何かでかいことしたい。
そうだ!西野氏の手伝いをすれば
大きなことができるかもしれない!
有名になれるかもしれない!
信用預金がたまって
クラウドファンディングで
金を集められるようになるかもしれない!
そうやって自分の夢がないまま
西野氏の夢をお金を払って
応援することが自分の夢と
勘違いしてしまうのだ。

推しが推しを貢ぐのとは微妙に違う。
推しに貢ぐのは
「自分がお金を払うお客さん」

であることを自覚しているからだ。
しかし西野氏の夢を応援することを
夢と勘違いしてしまう一部の人たちは
自分は「お客さん」ではなく
西野氏と「同じ側にいる」と
錯覚してしまうのだ。

もちろん経験の少ない人たちが
西野氏の何らかの応援をすることで
貴重な経験ができることは大きな学びになる。

ただその学びは自分の夢がないと
学びにはならない。
ただのお客さんなのだ。

そこを自覚していればいい。
私はとにかく大ファンで
お金を払ってでも手伝いたいんです。
別に見返りはいらない。
ただ応援したいだけ。
これなら何の問題もない。

しかし「応援すれば
何らかの学びや経験が得られ
それだけで自分が何者かになれる」
と思い込んでいるのが問題なのだ。

ただ学んだだけ、
ただ経験を得ただけでは
ただ使われただけ
で終わってしまう。

たとえばその人が音楽活動をしていて
自分のライブイベントの組み立て方や
集客方法を学ぶために
お金を払ってでも手伝い
結果そこで得た経験をもとに
自分の活動に還元すればプラスになる。

しかしそうした夢がない。
活動がない。
他人の夢を応援することが
夢になってしまっているのだ。

だから悲劇は起きる。
だから結果としてカモられる。

西野氏自体は悪くはない。
ただやり方が巧妙すぎて
西野氏の夢を応援することが
自分の夢だと勘違いし
西野氏の夢を応援するだけで
何者かになれると勘違いしてしまう
構造的な問題はありそうだ。

西野氏得意のシステムエラー
というやつだ。
人が悪いんじゃない。
仕組みが悪い。

そこに映画「えんとつ町のプペル」で
さらに追い討ちをかけられる。
「夢を語ればバカにされる」
という迫害のメッセージだ。

このメッセージは映画だけでなく
何度となく西野氏から語られる。
しつこいぐらい語られる。

私の解釈で超意訳をすればこんなことになる。

自分はこれまで「迫害」を受けてきた。
夢を語ったらバカにされた。
さんざんバカにされた。
いろんな人にバカにされた。

でもやっと「みんなのおかげで」
ここまでこれた。
だからボクの夢を叶えて欲しい。
さあみんな!
バカにされたボクの夢を叶えるために
金を出して何回も映画みて!
バカにされたボクの夢が叶うことは
きみたちの夢も叶うことだ!
バカにしたやつをみんなで見返そう!


そのためには「売上」や「順位」が必要だ。
だから協力して欲しい。
10人映画をみなくても
1人が10回映画をみても

同じことだからさ!

さあ!
さあ!
さあ!!!
一緒に夢を叶えよう!

・・・・・

あくまで超意訳だが
そんな風に受け止めてしまう人もいて
それは西野氏の問題ではなく
受け手の問題だから
受け手の自己責任であり
受け手が勝手にやったことだ。

自分の夢があれば
映画をみてなるほどーと思い
よし今日から自分の夢を叶えるために
がんばるぞ!!!となるはずなのだが

夢がないからあの映画をみてなぜか
「よしじゃあ明日もプペルを
見に行こう!」になってしまう。

何度見ても君の夢は叶わない。
夢を叶えたいのなら
その時間やお金を
自分の夢を叶えるために使うべきだ。

しかし夢がない。
西野氏の夢を応援することが
夢だと思い込んでいる。
そして2プペするより3プペ、
3プペするより10プペする方が
「自分の夢」に近づいたと勘違いしてしまう。
(*プペとは映画プペルを
何度みたかを示す言葉)

これはかなりあやうい。
ただ「カモられる」だけになってしまう。
そうした部分を指摘する記事や
投稿はかなり目にするが
カモられた方はその記事や
投稿を読んでもまるで気づかない。

むしろそれがより原動力になり
「もっとがんばって応援しなきゃ!」
にすり替わってしまうのである。

ちょっとこれはまずいのでは?
いやでも多分そんな風な人は
ごくわずかしかいないから
たいした問題にはならないし
こうした指摘をすればするほど
結果としては「養分」になり
よりカモられる行動の原動力になる。

ただぜひ「カモられる」人に気づいてほしい。
他人の夢を叶える応援だけをしても
それは自分の夢にはならないし
自分の経験や学びにもならない。

夢を語ることをバカにされることより
自分の夢がないことにつけこまれて
他人の夢に金を払って
手伝わされていることに気づいて欲しい。

「いやそんな失敗も含めて
いい経験や学びになるでしょ」
といわれたら返す言葉はない。

 

それであなたの夢は何ですか?

 

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