魅惑の深夜バス~謎の(?)調31・32系統 | kasaieigyoushoのブログ

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 主に23時以降の深夜時間帯に特別な運賃(小田急バスでは普通運賃の倍額)を徴収して運転される深夜バス。方向幕装備車(幕車)では一般バスとの区別を明確に表現するため、各社とも特別な表示が施されていますが、小田急バスでは黒地の幕に行き先の文字が赤字で書かれていて、それが走るのはもちろんのこと夜ですからライトに映し出されてなかなか魅惑的な幕表示なのです。

 しかし・・・、現在在籍している幕車はごくわずかですから、ただでさえ運用数の少ない深夜バスに充当される機会は非常に限られ、その魅惑的な幕を拝めるチャンスはなかなかありません。

 そうした中で、幸運にもお目にかかれた深夜バスの中からいくつか取り上げてみたいと思っています。
 

 調布駅北口パルコ前の13番バス停の時刻表のなかに、他のほとんどのバスが終了した22時台以降にのみ時刻の入った系統の時刻表が掲げられています。何やら私なんかのバスファンには気を惹かれるバスたちですね。これが今回ご紹介する調31・32系統です。
 これらのバスは、同じく調布駅北口から発車している鷹56・吉06や境91・鷹51の終了した後に、これらの系統の走っている地域を(まとめて)周って深夜帯の足を確保するために運転されているものです。
 
 三鷹駅から走ってきた鷹56の調布駅行き最終バスが調布に到着するのは、先日ご紹介した鷹56「塚行き」の最終バスが出た後で、折返しの便が見当たりませんね。このバスが22時台の調31の一本になります。
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この便はまだ深夜バスではなく、一般バスとしての運転です。調31系統は、調布駅北口から鷹56や吉06と同じように北上、神代植物公園を経由して東八通りに入り野崎八幡、天文台をぐるりと周って調布駅に戻ってくる循環バスです。先ほど書いた鷹56や境91などのエリアをうまくカバーしたバスだと思います。
 さて、こうして一周してきたバスはいよいよ23時台の調31の深夜バスになります。
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先述したような、魅惑的な幕が表示されました。それにしても幕車っていいですね。デザインはもちろんですが、必要な情報を織り込む自由が利きますからね。でも、保守の面とかも考えると・・・。時代の流れですかね。

 今度は深夜バスとして一周してきたバスは、いよいよ帰庫へ。24時台となり調32系統武蔵境営業所行き深夜バスとなります。
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この調32系統は一連の循環バスの最後の発車となるため、このブログでも折々紹介している「赤ランプ」を点灯しました。ちなみに調32は大沢コミュニティセンター交差点まで調31と同様に走り、調布飛行場に寄った後、ふたたび今来た天文台通りを戻って北上、大沢や井口新田を経由して営業所に入庫となります。

 今回ご紹介した運用は武蔵境営業所担当の1運用を追ったものだったのですが、実はもう一運用を狛江営業所が担当しています。その模様も折をみてご紹介できたらと思っています。

 なお、この記事は平日ダイヤでの運用をご紹介したもので、土曜や休日はそれぞれ違う時刻となっています。ちなみに休日ダイヤには深夜バスの設定がなく、調32武蔵境営業所行きの一般バスという、休日に一回しかないレアな1本が存在しています。
 
最後に、この深夜バスを担当する仕業、最初の営業所の出庫時刻が17時台となるようです。日没の早い時期は仕業のすべてが夜間の運転となりますね。運転士さんの御苦労には本当に頭が下がりますね。