森羅万象から学ぶ人生羅針盤「企業トップが1番汗をかく」
取締役は、株主に雇われた事業者であるため、従業員のように労働法が適用されません。1日24時間、1年365日働いても、何に法律にも抵触しないのです。もちろん物には限度がありますが、やはり自らの限界まで働いて数字を作らないことには社員はついて来ないでしょう。
もちろん、アルバイトでもできる単純作業を何時間やっても意味がありません。企業トップが為すべきは意思決定です。正しい意思決定を行うために必要な時間はどんな場合でも足りないくらいなのです。それでも粉骨砕身努力し、絶対に間違いのない意思決定を実現してください。
これこそが企業トップがかくべき汗なのです。これが出来なければ社員にばかり重要な仕事をさせ、美味しいところだけを持って行く悪辣な企業トップになってしまい人心が離れていきます。もっと言えば退職者のオンパレードになってもおかしくないのです。
そのためには、家族の、特に伴侶の理解が重要です。奥様は言うに及ばず、女性の企業トップであったなら、主夫となって支えてくださる旦那様のサポートは欠かせません。
その理解の上で全力疾走し、誰よりも汗をかいてください。そんな姿を部下は見ています。優秀な企業トップは何も言わずに行動している自分を見せることで人を惹きつけるものです。つまり「背中を見せる」、「背中で語る」ことで人心を掴んでいることを肝に銘じておきましょう。