森羅万象から学ぶ人生羅針盤「恩着せがましいと悪評を生む」 | kasai-teruoのブログ

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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「恩着せがましいと悪評を生む」

 多くの先人・先哲は異口同音に「人に行った施しはすぐに忘れろ。しかし受けた恩は一生忘れるな」と述べています。人のために何かをしてあげても、絶対に恩着せがましくなってはいけないということです。逆に何か恩を受けたら絶対に忘れることなく恩返しをしなければなりません。

 

 仏語にも「喜捨(きしゃ)」という言葉があります。文字通り人のために行ったことはすぐに忘れ、恩返しを期待するようなみっともない気持ちは、喜んで捨てましょう。

 

 これに関連した言葉に、「情けは人の為ならず」があります。「甘やかすとその人のためにならない」という意味に誤解されますが、そうではありません。人に情けをかけると、巡り巡って自分にも「助け船」が訪れる、つまり自分のためだと言っているのです。

 

 もちろん、その「助け船」を期待してはいけません。「来ればいいな」程度に思って丁度良いのです。そして不思議なことですが、期待していないほうが「助け船」が訪れるものです。やはり控えめな態度に好感を持ってくれる人が増えるので、思わず助けたくなるのかもしれません。

 

 自分を振り返ると、意外に他人の行動を見ているものです。ということは逆に自分も他人様に見られ、知らず知らずのうちに評価されているのです。

 

その時に、恩着せがましさを丸出しにしていると、逆に悪評を生むことになります。まさに施しは諸刃の剣であることに十分注意してください。