森羅万象から学ぶ人生羅針盤「上辺だけの礼儀は見抜かれる」 | kasai-teruoのブログ

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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「上辺だけの礼儀は見抜かれる」

 ドイツの哲学者ショーペン・ハウエルの言葉に、「礼儀正しさが人の本性に訴えかける働きは、熱がロウに伝える働きのごとし」があります。

 

 ロウソクに火が点(とも)れば、当然ながらどんどん燃えていき最後にはなくなります。また蝋細工(ろうざいく)のように、熱によってロウはどんどん形を変えていくものです。

 

 熱は文字通り熱意であり誠意です。そしてロウは相手の心として受け取ってください。つまり炎の熱をもって溶かし消えてなくなることは、相手の心を完全に掴んだということです。また蝋細工のように形を変えさせたことは、自分を受け入れてくれた証拠と言えましょう

 

しかし、熱意も誠意もなければ、いくら美辞麗句を並べてもその真意を見抜かれ、相手の心を変えることは不可能です。相手を励ますような熱意ある言葉は、コミュニケーションにおける重要な潤滑油です。例え社交辞令でも心掛けそのものが美しければ、その言霊(ことだま)は相手の心を揺さぶるのです。

 

 そして、上辺だけの礼儀正しさは簡単に見抜かれます。それは無意識のうちに口数が多くなり、話せば話すほど空疎になっていくからです。

 

やはり、真の礼儀正しさに裏打ちされた言葉は、例え一言でも相手の心を、ロウを溶かすように変えて胸を打つものです。このことをしっかりと肝に銘じ、真心がこもった、相手の胸を打つ言葉で接するように心がけてください。