森羅万象から学ぶ人生羅針盤「雑用こそしっかりやる」 | kasai-teruoのブログ

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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「雑用こそしっかりやる」

『置かれた場所で咲きなさい』などの著書で知られ、ノートルダム清心学園理事長を務めた教育者の渡辺和子氏の言葉に、「この世に“雑用”という用はありません。私たちが用を雑にしたときに、雑用が生まれます」があります。

 

 辞書的な意味で雑用とは、こまごました様々な用事の総称です。こうしたものは価値が低いと見なされるから「雑」の字が当てはめられてしまうのです。

 

 しかし、そうした雑用こそ大きな仕事よりもしっかり向き合って丁寧に取り組む人ほど他人から認められ、大いなる成果を上げているものです。その際たる例がトイレ掃除です。

 

 一番汚れが目立つ部分だからこそ雑にはできません。それを雑にすればトイレ掃除は雑用と認識されますが、真剣に向き合えば自分磨きとなり、ビジネスの場からすべての手抜きが一掃されるようになります。

 

 ちなみに「雑」の字が用いられていても、決して雑でないものの代表が雑誌です。雑誌はその内容が、書籍、特に専門書に比較して身近であるため、お手軽さを「雑」の字を用いて表現しただけなのです。

 

雑誌は専門誌でも親しみやすい体裁の定期刊行物で、決してゴシップ誌のようなものばかりではないのです。むしろ科学雑誌『ネイチャー』などは、そこに論文が掲載されることが研究者の大いなる名誉となるほど、“雑”とは程遠い内容の雑誌もあります。

 

 このように雑用に分類されるものほどしっかりやることで一切の隙がなくなります。そして雑用などという日本語をなくすほどに、すべての仕事に大いなる価値を認め真摯に取り組みましょう。