【番宣】特集ドラマ『うつ病九段』:2020年12月20日(日)BSプレミアム(89分単発)放送 | 歴史の散歩道~KANAのひとりごと

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うつ病になって将棋を指せなくなり、休場を余儀なくされたプロ棋士の先崎学九段。

“ うつ ” の発症から回復までの壮絶な闘いを綴ったベストセラー手記『うつ病九段』(文藝春秋)が、NHK・BSプレミアムでドラマ化され、20日(日)後9:00に放送される。

主人公・先崎学を演じるのは、俳優の安田顕。プロ棋士役は映画『聖の青春』(2016年)で一度経験しているが、「将棋については手順を必死に覚えることで役作りできますが、こうすればうつ病を患っているように見える、といった正解がないですし、すごく組みしがたいことだと思いました」と、難役に挑んだ。

物語は――2017年7月、先崎学九段(安田)は対局中に突然、思考停止に陥った。将棋界を揺るがす不祥事に、将棋連盟の広報として対応していた先崎は、同時に将棋映画の監修も手がけ、多忙な日々を送っていた。精神科医の兄・章(高橋克実)は、弟の症状を「うつ病」と断定し、直ちに入院を薦める。担当医は長期休養と、将棋禁止を命じた。極度の集中力を強いる将棋は、治療の妨げでしかなかったからだ。囲碁のプロ棋士でもある妻・繭(内田有紀)は、同じ勝負師として、夫を信じて支えることを決意する。家族や、将棋界を巻き込み、復帰の可能性にかけた、壮絶な闘病生活が始まる。 

2017年の将棋界は、対局中のスマートフォンの不正使用疑惑で揺れる中、藤井聡太四段(当時)がデビュー後負けなしの29連勝を達成して歴代連勝記録の単独トップとなり、「藤井フィーバー」が巻き起こっていた。
その裏で、先崎氏はうつ病と闘っていたのだ。 
脳の病気であるうつ病や双極性障害(躁うつ病)を含む気分障害の患者数は、近年、若年者層から高齢者層まですべての年代で増加しているそうだ。「私を含めて、誰もが身近に考えておくべき問題だと捉えています」と、安田。しかも、うつ病は軽症から重症まで、症状も患者によってさまざま。患者が何を思い、どう悩んでいるか、医師にもわからないことが多いという。先崎氏のように、うつ病の発症から進行そして治癒に向かうプロセスを生々しく書き綴って書籍化できたのは、レアケースなんだとか。 

ドラマで、うつ病になったプロ棋士をどう演じれば、視聴者に伝わるのか。安田にとって難役へのアプローチの突破口となったのは、先崎氏の妻で囲碁棋士の穂坂繭さんだった。 「先崎さんの原作にあった、体のすべてが強ばっている状態にあった頃、奥様から見て先崎さんはどんな様子だったのか尋ねたところ、《すべての筋肉が緩んでいるようにみえた》と、まるで真逆のことをおっしゃったんです。体は強ばっていても、外からはそうは見えないこともあるのか、と。役へのアプローチとして、先崎さんを側で見ていた奥様のおはなしを伺えたのはありがたかったです」 うつ病によって、自分の人生がぼんやしたものになってしまった主人公が、プロ棋士として輝きを取り戻すまで――撮影中、安田はあえてコンタクトレンズを外して芝居をしていたという。「気分の問題なんですが、自分も周りが見えない状態を作っていました」。 試行錯誤しながらうつ病と格闘する主人公を演じて、思うことがある。 「物事を深刻に捉えすぎず、適度に、適切に、適当に、なんくるないさ~(何とかなるさ)という余裕をどこかで持っていないといけないな、と思いました。30年くらい前に『DA.YO.NE』とか、『MAICCA~まいっか』って曲が流行っていたんですが(どちらもEAST END×YURIの楽曲)、最近、たまたま流れていたのを聴いて、いい歌だなって(笑)。そういう心を持った上で、物事に真剣に取り組むのがいいと思いました。このドラマも、いい作品にしたいという現場の熱量はものすごくて、自分の中でも印象に残る作品の一つになりましたが、全員が全員、『いいね』『すごいね』と褒め称えるものじゃなくていい。一人でも、二人でも、『明日も頑張るか』と思ってくれたらありがたいです」




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