アメリカ人は今でも、戦争を早く終結させるために、原爆投下が必要だったと言いますが、エノラ・ゲイはテニアン島から出撃しているので、あえて大きな被害を出してまで、沖縄を確保する必要は全くなかったことになります。戦争を早く終わらせたいのなら、琉球と千島列島のように南北から挟撃するのが普通の発想でしょう。

 沖縄戦は3月26日に始まりますが、4月12日にローズベルトが亡くなると、ソ連参戦のための時間稼ぎであることに気付き、4月30日にヒトラーが自害するに及んでソ連参戦を阻止するために、あわてて原爆を投下したというのが真相に近いのでしょう。

 要するに犠牲者を最小限にするためではなく、政策の転換による原爆投下で、アメリカ人も日本人のように一度決まったことは、なかなか変更できない国民性なのかもしれませんね。