国会中継を観ていると、野党議員が独善的な推理を展開し、自己満足して与党を追い詰め切れていないことを、はがゆく感じている視聴者も多いことでしょう。

 これは90年代に放送された古畑任三郎の影響が考えられ、例えば副操縦士は滑走路手前で停止しろと指示されたのに、操縦士が早合点して滑走路に侵入してしまったので、「キャプテン、やめて下さい!」と叫んだといったたぐいです。

 ドラマでは放送時間の制約で、犯人役が罪を認めてくれるからよいのですが、現実社会ではそんなお人好しはいませんから、犯人を取り逃がしてしまうことになります。

 真相がわかり切っていたとしても、そこは知らないふりをして事実だけを質問して、視聴者に不自然な答弁をしている印象を与えた方が、良いのではないでしょうか。

 羽田空港の事故から3か月も経つのに、真相が報道されないのは、海上保安庁が日本航空のせいにしようとして、過失を認めようとしていないからなのでしょうか?