被災地への予算が執行されたのは結構ですが、三陸沖地震の際にも多額の国費が投入されにもかかわらず、必要とする人々に届かなかったという指摘があり、注意深く監視し続けなければなりません。

 要するに災害が税金の無駄使いの口実に利用され、業界を潤すだけの補助金に変質していないか、内容を精査する必要があるのです。天文学的な財政赤字を招いたのは、歳出に根本的な誤りがあるからで、補助金で国力が増加することはないのです。

 今までのやり方で失敗したのなら、今と正反対のやり方をするか、正反対の立場の人物に任せれば、改善する可能性が高いでしょう(アリストパネス蛙1443∼1449)。政治とは無償の愛で、見返りを期待してはいけません。