あけましておめでとうございます。震災で放送されなかったニューイヤーコンサートも再放送され、ようやく正月気分になりました。最も中身の濃いブログを、今年も目指したいと思います。

 おかずとご飯を同時に食べるのは、日本人にとって普通のようですが、世界的にはそうでもないようです。ところが意外にも古代アテネ人は魚をおかずにパンを食べ、パンを食べずに魚ばかり食べていると、顰蹙を買ったようです(ソクラテスの思ひ出3巻14章)。

 しかし「イリアス」や「オデュッセイア」の食事風景は牛や豚ばかりで、古代アテネ人も祭りの際には臓物を奪い合うし(アリストパネス平和1105)、魚を食べるのは古代ギリシャ人全般の常識ではないようです。もともと古代アテネ人は先住民で、ギリシャ人の南下に吸収され言語も同化したようです(ヘロドトス1巻57)。

 日本の先住民も崇神天皇に最初に征服され、応神天皇による第2の征服がされ継体天皇による第3の征服を経て、徐々に朝鮮語化されました。要するに同時期にアフリカを出発した部族内の、東に向かったのが日本の先住民で、西に向かったのが古代アテネ人なのかもしれませんね。

 フランス語の影響を強く受け、文法が簡略化した英語を話す人々も、サンドウィッチやハンバーガーを好みますし、比較的純粋な言語を維持するドイツ人は、そのような食事は好まないようです。つまり複数の言語が混ざり合うと、味覚も複雑化するようです。

 詩は詩としての抑揚があるし、メロディーはメロディーとして聞くべきで、メロディーに乗せて詩を歌う必然性はなく、おかずとご飯を一緒に食べるのと似ていて、ドイツ人は歌曲をあまり好みません。カツ丼だって、カツ煮とライスに分けて注文してもいいのです。