うたかた 46 | 嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんに寄せる想い~ここママの妄想小説

嵐さんが大好き。
メンバー全員大好きですが、
特にも相葉くんに惹かれてやまない櫻葉erです。

翔さんの会社を出て、駅に戻るように歩くこと数分。



「ここだ……」



背の高いビルとビルの間に、その喫茶店はあった。



レトロと言えば聞こえはいいけど、意識していなければフツーに通り過ぎてしまう。


とっても古くて小さな建物。




少し重いドアを開けると、カランコロンとベルが鳴り



「いらっしゃい」



カウンターでカップを拭いていた男性が、オレに気づいてその手を止めた。



「こ、こんにちは……」


「オレンジジュース」


「えっ?」


「……なわけないか」


何にする?


「えっと……ジンジャーエール……じゃなくて

アイスコーヒーを」


「はいよ」




席に着く前にオーダーを取られ、ていうか、オレンジジュースってなんだろう。


制服は着てるけど、そんなに子どもっぽく見えたのかな?



ガランとした店内。


ゆったりと心地いい音楽が流れる中、オレは窓際の一番奥の席に腰を下ろした。




冬ならとっくに夕焼け色に染まる時間だけど、未だ夏の太陽は「帰りたくない」と粘っている。



「はい、お待たせ」


「ありがとうございます」



氷少なめのアイスコーヒーのグラスをテーブルに置き、青いエプロンをした男性が目を細めてオレを見た。



「あの……なにか?」


「いや、大きくなったなぁと思ってさ」


「え?」



初めて来たはずなのに、まるでオレのことを知ってるような


そして、そんなオレもなぜかこの場所を知っているような



気の所為……だよね?




窓の外を眺めながら、オレの頭ん中は色んなことでいっぱいいっぱいだった。








つづく